時間の国のアリス1 | 続・阿蘇の国のアリス
午前2時、
ママとパパがようやく
福岡から帰って来ました。


留守番をしていたわたしにとっては
長い一日でした。


ママとパパ、
それにお梅とフー子の旅は、
朝、わたしがイノシシ林で
バナナのようなフンをしてから
始まりました。


わたしがセイラママにあずけられ、
フー子が「コメダ珈琲店」で
大好きな小倉トーストを
買ってからでした。


ママはいつになくはしゃいでいて...


「博多ポートタワー」では、
お梅とフー子に観光案内をしました。


「遠くに見えるのが、
福岡タワーと福岡ドーム。
私たちは埋め立てられる前から
あの場所をよく知っているわ。
だってパパが新聞配達を
していたんですもの」


「あれは、能古島。
コスモスの美しい島」


「こっちが、志賀島。
よくドライブに行ったし、
海で泳いでた。
岩場でパパが潜って
サザエをとってきたり、
フカにでくわしたこともある場所」


「油山も見えるわ。
夜景がきれいな場所なのよ」


「そしてこれが、マリンメッセ。
今日、聖子ちゃんの
コンサートがある場所」


そう、なぜママが
はしゃいでいるかというと、
松田聖子のコンサートに来れたからです。


去年はがんが見つかり
あきらめてしまったから、
なおさらのようです。


「博多ポートタワー」を
降りてからも楽しそうです。


「ベイサイドプレイス」では、
マグロを片手に角打ちをしました。


ノンアルコールだけど...。


「大好きな福岡に乾杯~♪」


アル中のお梅は昼間から、
生ビール大をガンガン飲みました。
そして夢を語りました。

「僕の夢は、
角打ち屋を始めることなんです!」

つづく