最初の晩餐 | 続・阿蘇の国のアリス
きょうは、梅雨の晴れ間...。


パパは以前買っておいたお花を、
早起きして植えることにしました。


アガパンサス、バーベナ、ジキダリス...


シモツケにジュズサンゴ。


パパが植え終わる頃、
ママがようやく起きてきました。


最近、わたしは
調子を崩していたのですが、
じつはママも、
風邪をひいていました。

いつもなら、
すぐにかぜ薬を飲んで
治していたママでしたが、
今は抗がん剤を飲んでいるため、
かぜ薬を飲むわけにはいきません...。
この2・3日、
ママは自力で闘っていたのです。


そんな中、
久し振りに会社に顔を出すと...


皆はハグでママを出迎えてくれました。


それからは、
仕事が終わったにせモンと、
イケメン店長を誘って、
阿蘇市の「海鮮居酒屋一本」さんに
行きました。


「いらっしゃい♪」


ママが席に着くと、
大将はママの身体を気遣って、
アルカリイオン水を
そっと差し出しました。

「ようこそアリスママさん」


ママが大好きな
「海鮮居酒屋一本」さんは、
ママががんで入院する前、
最後の晩餐として来たお店で...


退院できたら、
最初の晩餐にするんだと、
ひそかに想っていた場所でした。


徹底した素材へのこだわりと
温かなお店の雰囲気が、
美味しくて幸せな時間を与えてくれます。




にせモンは相変わらずで...


今夜も注文しすぎて、
パパに叱られてしまいました...。


たまたま、
シングルアユミちゃんと
出会ったからよかったものの...。




おいしいものを食べ、
心ゆくまで遊べる一日は、
まぎれもなくタカラモノでした...


渦中にある時、
人はその幸せに気づきません...


だから伝えておきたい。


どうぞ思う存分笑ってください。


今日という日を
心ゆくまで味わってください。