ムスカリの丘 | 続・阿蘇の国のアリス
「アリスどこ~!」

「今トイレ~!」


今日も、
バナナのようなフンをしたら、
サクラの旅が始まりました。


今日のサクラは、
小国町の
「前原の一本桜」を
目指すことにしたのですが、
(南)小国と言えば、まず、
「自然食レストラン風のもり」さんです。


「今日はカナちゃんいないね...」


「長崎に行ってる」


ママが料理を待っていると、
店員さんが本を差し出しました...


「カナちゃんが紹介されたんですよ」


そこには、
都会に疲れ、この土地に暮らし、
かかわってゆくのだと決めた
カナちゃんの生きざまが
描かれていました。


わたしはふとその時、
カナちゃんがいつか言っていた、
ムスカリの丘を思い出しました。


「もう少ししたら、あの丘は、
ムスカリの青一色に染まるんですよ。
その頃にはまた来てくださいね」


わたしは丘に向って
仔ジカのように駆け出しました。

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ...」


その丘は、
カナちゃんのいったとおり、
青に染まっていました。


わたしはママにも見せたくて、
大きな声で吠えました。

しかしその声は、
ママには届きませんでした...。


きっとママは、
風のもりランチに夢中なのです。


わたしもすぐに、
ワンちゃん用リゾットに
夢中になったけどね。


さて、
「前原の一本桜」ですが...


見ての通り...


咲き始めでした。


それでも、
家族さんにんで眺めた
「夫婦滝」...


わたしは忘れないよ。