「インプット大全」(樺沢紫苑:サンクチュアリ出版)を読んで

 

樺沢紫苑の本は、「読んだら忘れない読書術」を読んで以来、「アウトプット大全」に至るまで何冊か読んでいる。今回、出版された「インプット大全」は著者の今までの著作の総仕上げとも言うべき本で、知的生産性を高めるビジネス書の決定版と言えよう。以下に、私にインパクトを与えた部分を紹介しながら感想を述べたいと思う。

 

・本は学びの最初のステップ。本はアウトプット前提で深く読むことが必要で、通読・多読はお勧めしない。内容の理解が薄く、感想も言えないザル読みで100冊読んだところで自己成長はない。

 

・アウトップット(読書感想を書く)を前提にすると、「この部分は引用しよう」「自分の最大の気付きはこの部分だ」と、あとで人に伝えるために読まないといけないので深読できる。

 

・具体的には、①重要と思ったら、すぐアンダーラインを引く、②引用したいところに付箋を貼る、③気付き、派生するアイデアなどの書き込みをする、④今日から実践したい「最大のTo Do」を書く、⑤短文でよいので感想を書く。

 

・インプット直後にアウトプットするのがよいのであるが、必ずしもアウトプットしなくても2週間に3回程度、アンダーライン部分のみ読み返す(インプット)でも記憶は定着する。

 

・学びを欲張らない。本を読む場合でも、3つの気付きが得られれば十分。脳に一度に記憶して処理できる情報は3つまで。

 

・本は書店で現物を見て選ぶべき。ネットだけで選ぶと三振本を買ってしまう確率が高まる。ただ、私の経験からするとアマゾンのリコメンドは自分に必要な本が「おすすめ」されている可能性が高い。本の章立ても紹介されているし、読者の感想なども添付されていることが多いので、よく見て買えば、実際に本屋で実物を見て買うのに近い買い方ができる。

 

・まずパラパラ読みで本の全体像を把握して重要ポイントだけ読む。パラパラ読みしてから1頁めに戻ってじっくり読む。ただし、小説などは1頁めから読んでいくのが良いだろう。

 

・紙の本と電子書籍を比較すると「記憶力」「理解力」において紙の方が有利。

 

・日常生活の中で最も簡単に感動する方法は「ライブのイベント」に参加すること。一流の方のパーフォーマンスは大きな感動を与えてくれる。

 

・美術鑑賞する場合、音声ガイドはマスト。解説があって「そういうことか」と腑に落ちる。

 

・分からないことは、まず検索する(Googleでググる)。特定の問題を解決したい場合は、「パソコンがフリーズした時の対処法」とか「眠くなった時の対処法」といったように、悩みや問題、質問をそのまま長文で検索するといい。

 

・たくさん人に会い、たくさん本を読み、たくさん旅をすることが人生を豊にする。大切なお金はそういうことに優先的に使いたい。

 

・人に会う回数が増えるほど親密度は高まる(ザイオンス効果)ので、100人と1回ずつ会うより10人と10回会うべき。リアルで何度も会う、つながり続けることが大切。

 

・外国語について言えば、「意味を伝える」ことなら同時通訳アプリがあれば十分。文法的に多少間違っても相手と仲良くなれればよい。鍛えるべきは、外国人と仲良くなる力。

 

・旅をすることは意味あるが、お金がかかり時間も必要。近場を街歩きするのもおすすめ。電車で30分も行くと、降りたことのない駅だらけ。訪れたことがない商店街、神社、寺、公園、自然スポットが山ほどある。ネットで下調べせずに、気になる駅で降りて街歩きしてみよう。

 

・おいしいものを食べるのは、幸せになるための最も簡単な方法である。おいしい店の情報はネットやグルメ雑誌もいいが、いちばんいいのは自分の友人の口コミ。