州知事さんは女好き | フィリピン良いとこ、一度はおいで ~不良ジジイのフィリピン日記~

フィリピン良いとこ、一度はおいで ~不良ジジイのフィリピン日記~

フィリピンは住めば住むほど人生気楽になるよ、まずは僕の話を聞いてから一度遊びにいらっしゃい。

フィリピンの男が夢中になるのは「女と政治」と書いたが、今回は僕が昔出合ったユニークな州知事さん達をご紹介したい。日本のお固い政治家よりは想像もつかない話ばかりだろうが全て僕が此の目で見た事実だ。只お断りしておくが、是は20年近い昔の話である。いま僕はリタイアしており現在の知事さんや政治家達とのお付き合いは一切ない。

昔、大物の日本人政治家が‘男の下半身に人格は無い’との名言を吐いたが、今の日本でそんな事を言ったら、たちどころにメディアの犠牲になってしまうだろう。

フィリピンの大統領の一人であった人物が在任中に‘台湾に愛人がいる’と言って一部のメディアで騒がれた事が有る、所がテレビキャスターである一人の女性が‘男女関係をメディアが騒ぎ立てるのは如何なものか’と言った。この一言でこの問題は消え去った。要するに‘メディアたるもの、もっと国政の話に集中しろ’と言いたかったのだ。‘日本の馬鹿な記者連中に彼女の爪の垢でも煎じて飲ませたい’と本気で思ってしまう。

更に次の選挙で大統領候補になったお方には妻の他に6人の愛人がいた。僕はこのキャンペーン中に第7夫人と会う機会が有ったが、彼女は堂々と‘私の主人が次期大統領に成る事は間違いないから、しっかり応援してね’とおっしゃったんだ。そして旦那は見事に大統領になったよ、ただしファーストレディと成ったのは第一夫人さ。それでも残り6人の女性方も間違いなく大統領夫人だった。

一方日本では、宇野首相が芸者への一言で首相の座を追われた。日本には昔の様なおおらかさがなくなってきているね。だから政治家も小粒ばかりになってしまっているんだろう。

クリントンでさえ凄い女性スキャンダルを起こしたのに大統領を立派に務め上げたぜ。ただしクリントンさんは女性の趣味が余り良くないね。それに比較してケネディ大統領はあのマリリンモンローを愛人にしていたのだからスケールがやっぱり違うぞ。

あのイタリアの女たらしのベルルスコーニだってどんなに女で問題を起こしても首相の座に悠然と座っているじゃないか。フランスのサルコジと言う、如何見ても見栄えのしない、ぶさいくなおっさんだってイタリアの売れっ子モデルをカミサンにして大統領をやっているよ。

こんなちんけな連中がサミット(頂上)会議ででかい面をしている事すら不思議な気持ちで一杯だ。彼等の経済規模は日本より遥かに下だよ、日本こそサミットなんだ。日本はなんかおかしいんじゃない。

この間テレビの座談会を見ていたんだ、可なり有名な女性が‘日本の最近の男は意気地がない’と嘆いて居られたよ。‘既婚者で有るのに社内の女性に手をつけて、しかも関係をぐずぐず続けている内に女性が40歳近くになってしまって、婚期を失った例が沢山ある’、‘是は一体どういうつもりだ、女性に手を出すなら一生面倒を見て子供でも作るぐらいの気概を見せろ’と本当に過激な発言をされていた。

日本の女性は本当に強いね。

ずいぶん横道にそれてしまった。日本と違ってフィリピンの政治家は本当にやりたい放題である。

まずお一人をご紹介したい。彼はイロコススールと呼ばれる地方の知事である。彼の一族には上院議員、下院議員、各地の市長と成って居る者が多い。要するにフィリピンの地方はまだ日本の大名の領地みたいなものなんだ。こうして見ると日本の2世、3世の議員と余り変わらないかもしれない。

この知事さんのマニラの別邸に招待されたら、若い娘さんが同居していた。彼曰く‘俺の彼女だ、どうだ、セクシーだろう’と自慢される。僕の趣味よりかなりかけ離れた田舎の娘さんだった。ウィスキーを飲みながら彼の州で新しい農業プロジェクトを進めたいので、‘一度現地視察をしてくれ’と頼まれた。

僕は数日して出かけて行ったんだ。ホテルに泊るつもりだったが‘自宅に泊まれ’との事で知事宅にお邪魔になった。正直言ってビックリした、まるでお城みたいにでかい家だった。女中さんが10人以上いる、またガードマンが矢張り10人ぐらい居るんだ。

中に入ると大広間が有ってそこは50人以上の客でごった返していた。知事は‘陳情やらなんやらで、毎日がこうだ’と言った。暫く話してから知事は客人達との話が忙しくなって部屋のあちこちを歩き回っていたよ。

僕は何もする事がないのでぼんやりしていたら、大広間の中央近い所に立派ならせん階段が有って、2階に繋がって居るのが見えた。一人の女性が階段を下りてきた。

僕の目はくぎ付けになった、めったに見られない美人である。おりてくるその姿の優雅さ、長いドレスを引きずりながらシャナリシャナリとおりてこられるではないか。見つめる階下の皆にこぼれるような頬笑みを見せておりてくる。

僕は瞬きもしないで此の女性を見つめていた。彼女は僕の方にまっすぐに歩いて来て‘貴方がアレックス?’と言って、にっこりと笑って手を差し出した、もう夢心地だったよ。州知事がやってきて‘俺のカミサンだ’と紹介して、そそくさと行ってしまった。

僕は此の女性と話していたが流れるようなきれいな英語で応答してくれていた。彼女はスペイン人の血を色濃く残している女性で、何とも言えない優雅な仕草に州知事の奥さんである事も忘れて夢中になった。フィリピンで見た初めての最高の美人であった。知事さんの方と言えば奥さんに全く興味がなくて田舎娘の尻ばかり追いかけて居るんだ、理解に苦しんだね。

翌朝着替えをして広間におりて行ったら、広いベランダに朝食が用意されていて既にご夫人が座られていた。町を見渡す素晴らしい景観のベランダで此の素敵な女性との朝食は何よりものごちそうだった。

フィリピンの上流階級の女性とはかくも優雅で素敵なものかと、またうっとりとして彼女を見つめていた。彼女が僕の目を気にする事も無く、当然のように微笑み返してくれて以来僕は彼女の大ファンになってしまった。

僕達二人の傍には二人の女中が付いていて、大きなうちわでゆっくりと煽いでくれているんだ、正にセレブそのものを味わって僕はマニラに帰って来た。

その後知事がご夫人と離婚して映画俳優の子娘と結婚したと聞いた、女性の価値の分らない男だと心底頭にきた。

もう一つ、イサベラ州の知事閣下のお話しをしてこの編を終了としたい。

イサベラ州は本当に田舎町である、しかしながらこんな町でも、どでかいキャバレーが有るんだ、色々なショーもやっているが男どものお目当てはストリップショーで有った。若い娘達がどんどん出て来て男どもの嬌声でやかましい事この上ない。

僕は夜の街をすっかり満喫して翌朝知事閣下に面談した。仕事の話は余りなかったので、僕は知事におべんちゃらを言ったんだ、‘知事閣下は本当にお若いですね’と。知事はにんまり笑って僕を見た、‘おい、幾つぐらいにみえる’とお聞きになる。そこで僕は相当サバを読んで‘如何見ても42-3歳ってとこでしょう’と言ったら、大きく満足そうに頷いた。‘聞いて驚くなよ、俺は60歳だ’と得意満面である。すかさず僕は‘いやー驚きましたねー’と大げさに手を広げて見せた。

‘若さの秘密は何ですか’と更に知事さんを喜ばせた。彼は鼻をぴくぴくさせて僕に顔を寄せてささやいた、‘女の子だ、決まって居るだろう’とそして「どん」と僕の背中を叩いたんだ。

彼は得意そうにこう言ったぜ‘アレックス、俺みたいにいつまでも若くありたかったら、毎日若い娘と一緒に風呂に入るこったな’って。そうして‘お前もイサベラで住んでみないか?’とおっしゃる。僕がだまって居たら‘俺が家は用意してやる、お前さんがその気になったら、一週間ごとに新しいピチピチした若い娘をよこしてやるぜ’と大真面目に僕を見つめたんだ。

僕は自分が‘ハーレムの王様にだって、なれるんだ’と思ってしまった。夢想しただけで僕は既に桃源郷さ迷っている有様だ。でも流石に僕にだって自制心は有る、‘知事閣下が羨ましいけど、僕には無理ですよ’と言って後ろ髪をひかれる思いで帰って来た。

フィリピンが男天国と喧伝されるのはこう言った武勇伝が多いからだろう。ただし忘れてもらっては困る、知事さんはその州の領主様なんだ、日本で言えば戦国時代の殿様と言った所じゃないの、だからこんなことぐらい朝飯前に出来るんだよね。

どうだい、日本の若い衆、海外で思いっきり働いて、でっかい事をやって見ないかい。君達は日本人だから優秀なんだ、日本人のDNAを持っていりゃ何だって出来るぜ。

日本のお嬢さん方よ、心配めさるな、貴女達は世界の男どもの垂涎の的なんだから。



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