義弟が亡くなり一年が過ぎる頃、私は一周忌の法要に参列した。

その時に妹から聞かされたことが

「k君が亡くなって借金を無くす為に相続放棄して自己破産したんだよね。

今は二人の子供とアパートで暮らしてるんだ」


これを聞いた時、嫌な予感がした。

それは兄の会社の連帯保証人に義弟と一緒になっていたことだ。

義弟が亡くなり妹が相続放棄をして自己破産をしたということは

相当ヤバいことになっているのではないか。


法要が終わり義弟の親族が帰った後、

父と兄と妹を呼び出し会社の状態がどうなっているのか問い質した。

すると、

 間もなく汚水処理事業が本格的にスタートするから会社は父と兄で続けていく。

 連帯保証人になっている借金は毎月返済しているから心配しなくて良い。

と言った答えが帰ってきた。

その答えの内容に半信半疑ではあったが実の親兄妹だと思い信じていた。


それから数年が経った頃、父と兄が私のもとへやって来た。