四人中、実に三人の誕生日が、秋の終わりから冬にかけてという我が家。

 ただでさえ、イベント(クリスマスから年末年始、バレンタインまで)が、あれこれと続くこの時期。

 そこに誕生日まで重なるものだから、一年分のケーキを一気に摂取している気分……といったら、一人だけ初夏生まれの次男が拗ねるか?



 月によっては、一ヶ月に二度ケーキを食べることになる為、種類が偏ることのないよう気をつけているのだけれど、子供が大きくなってくると、好みもはっきりしてくるもので。


「今年もチョコレートケーキがいい!」


 数年連続でこうリクエストしているのは、二月生まれの長男。

 誕生日のわずか二週間前に、バレンタインデーというイベントがあるというのに、彼には全く気にならないようで。


 去年は気にせずチョコレートケーキを二回作ったのだけれど、といって二年連続……という気には、流石にならず、今年のバレンタインはシンプルに、刻んだチョコを混ぜこんだカップケーキを作成。





 ……ところが。


 手早く作ったものの、何だか物足りない。

 別にそんなつもりじゃなかったのだが、手抜きをしてしまった気分にも。


 これはいけない。

 受けとる側は気にしない気もするのに、作り手の私が納得出来てない。


 そんなこんなで、急遽追加。






 フォンダン・オ・ペカン。


 チョコレート、プラス、ペカンナッツ。
 チョコレートと組み合わせることの多いナッツ類の中では、これが一番好きな組み合わせかも知れない。


 こうして、今年もまたしっかりWチョコケーキの年を迎えた訳だが、更に懲りもせず先日、チョコレートのバーゲン(実はこれもほぼ毎年行っている)で、色々な種類のチョコレートを買い込んできた。


 まさにチョコレート三昧。


 ……まぁ、毎月でないなら許容範囲、かな?




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