雪の成人式となった昨日。



 買い物をする予定であった為、雪が降るのは予報で知っていた(しかし、早くとも午後からだと思っていた……)のだが、早めに出ればいいだろうと、家族全員で外出した。


 大量に買い込むつもりだったので、もちろん車で。


 ここまでになるとは知らず――。





 出発時は雨。


 時折見かける振袖姿のお嬢さんたちは、写真を撮りに行くらしかった。

 出来る限り、足元や着物を濡らさないように、けれど着崩したりしないように、どの娘さんも必死の形相。


 撮影時には、柔らかく微笑めればよいわね……と、気の毒な気分で車内からお見送り。




 開店直後のお店は、この日も大賑わい。



 天候を考えると、出来れば屋内型駐車場にと急いだのだが、どうやら皆、同じことを考えていた模様。


 それでも、どうにか駐車スペースを確保して。


 急いで(混雑しているので、時間はかかってしまうのだが)お買い物を済ませ、外に出ると。




 一面、銀世界。




 それも関東とは思えない吹雪っぷり。


 わずか数時間でこれとは……急がないと帰れなくなるかも知れない。




 ノーマルタイヤではあるけれど、この程度ならまだ今なら大丈夫。


 雪道もある程度慣れている夫の言葉と、この地域の公共交通機関の脆さを考えて、その後の予定は全て潰して、早々に帰宅することにした。



 ――が、さすが南関東というべきか。


 いかんせん、雪に慣れていない人が多い。



 瞬く間に、長期休みも真っ青の大渋滞。


 夫曰く『少しでも止まらず流れてくれれば、凍らなく済むんだけど……』という車道は、スリップの恐怖からか、すぐ停車してしまう車が多く、まったく動かない。そしてその間に、しんしんと降り積もる雪。




猫も杓子も-雪、雪、雪…



 途中の登り坂では、スリップする車、雪にタイヤがはまって動けなくなる車が多々……。


 それを横目で気にしながら、滑らないように、突っ込まれないように、気を配る夫。




猫も杓子も-どこも真っ白



 結局、一時間前後で移動できる距離を、六時間半かけて帰宅。



 翌日の今日は、案の定ガチガチに凍った路面。


 建物の配置的に、日中でも雪が溶けないだろう道が多い地域なので。

 かさばる買い物には、転倒が怖くてとても出られない。



 結果的には、昨日無理をおしてよかった――のだけれど。


 前日には小春日和の好天だったのに、運が悪いというか、なんというか。





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 成人式を迎えた皆さまも、本当にお疲れさまでした。