親父の話を要約すると。

俺は産まれて直ぐに魔獣に襲われ、そのまま連れ去られたらしい。
・・・どんな状況だよ。

母親・・・まぁ女王は、ショックのあまり深い眠りに落ちてしまい未だに目が覚めないのだそうだ。

で、女王が眠ってしまった影響で悪の親玉がチカラを取り戻し、俺のいた世界は白黒で止まってしまった。

悪の親玉を倒し、女王を眠りから目覚めさせて、世界を元に戻すために
エリスを遣わせて、俺を探し出した。

まぁ、そんなところだ。

「・・・誰に離してるんですか??」

べ、別に!!!独り言だよ!

「変なの・・・?」
エリスは、怪訝な顔で見つめている。

い、いいから!とにかく旅の支度をしないとな!!!

明日には城を出て悪の親玉を探し出さないといけないからな!
「そうですね!!私も力いっぱいお手伝いしますよ!」
羽根の生えた少女は、ニコッと笑いながら力こぶを作るポーズをとった。

そうだな!頼りにしてるぜ!

俺は親指を立てて、ウィンクしてみせた。

先ずはこの世界の事を知ろうと、書庫から持って来た本に目を通す。

「異世界ウォーカー?何か、何処かで聞いたガイドブックみたいな名前ですね」

そ、そこは気にするな!
さぁ!準備だ準備!!

俺は荷物をまとめて、そのガイドブックを読みふけった。