かつて、姉弟で小学生を指導をしていたご家庭があった。
正直に言うとあまり小学生の仕事は引き受けていないのだが、仕事の依頼の内容に気になる点があったので赴いてみた。
平たくいえば、おそらく弟さんの方はディスレクシア。お姉ちゃんも、LDの疑いがある。親御さんは全くそのことに気がついていない。いや、現実を見ようとしていない。・・・・・・・・・・・支援の枠組みを作ってあげないと子供達がかわいそうだと思ったので、とりあえずある程度の体制を作るところまではしてあげようと思って引き受けた。
指導を始めるとすぐに弟さんが重症であることがわかった。今すぐ早急に専門家に見せなければならないと判断できるレベルであった。だが、そのことを説明をした親御さんの反応は「私が騒ぎすぎ、うちの子は大丈夫」というもの。危機感がまるでない。そりゃ、子供がどんどん逃避し、結果「問題のある子」と学校側に認識されるのは当然の帰結であった。
病院も紹介したのだが、保護者が真剣に危機感を感じていないので、病院側の反応も悪かった。最終的にどうなったのかの結末は知らない。今、指導をしている別のご家庭では、おそらく軽度の知的障害があると推測できる子の指導をしている。こちらは親御さんが危機感を抱いていて、真剣に病院に相談をしているので話がスムーズに進んでいる。順番待ちなので、まだ二ヶ月近く先にしか予約が取れないという話なのだが。
状況を説明し、週一回の指導をするようなやり方では上手くいかないから回数を増やせる環境を作ることを提案した。別に私でなくてもいいわけで、単価が安い先生や学生の良いバイトでも良いのである。子供にとって何が必要なのかを考えなくてはならないのだ。だが・・・・・・・・反応は悪かった。危機感がないのが見え見えだった。
その上で、子供には過剰な習い事をさせて勉強をする時間を確保しない。一週間に一人一時間しかない時間で、家庭学習の時間のないLDの疑いや、明らかにディスレクシアと思われる子をどうしろというのか。
その後も親御さんの説得を試みたのだが、結局の所「週一回の指導で子供達の状況を改善するのが仕事だろう」という態度にこちらも嫌気がさした。なにより「こちらは金払っている客だ」という態度が前面に出てこられると、仕事をする気が失せる。子供のためならば苦労を惜しむものではないが、それはあくまで子供のためであって、親のエゴを満足させるためにやる趣味はない。親が真剣に危機感を抱いていないので、子供も真剣に物事に向き合う必要性を感じていない。
これは駄目だ。このままでは、他の生徒の迷惑になる。
私はそう判断をして、「費用対効果が悪い」という理由を説明して、もっと単価が安い先生を数多くつけるか、(ご家庭に危機意識がないので)公文に通わせることを提案して契約を解除した。
その後、この姉弟がどうなっているのかは敢えて連絡を取っていないのでわからない。
だが、おそらく完全に学校の勉強についていけていないにもかかわらず、親御さんは
「サボっている」
と言っては塾に通わせて何とかなると思っていることと思う。
ただ塾に通わせたところでLD児はどうにもならないというのに。
そろそろ私が言ったことに気がついているかもしれない。
「あの時、支援の枠組みを真面目に構築していれば」という後悔をしていないことを願いたいが、おそらくそれは無理な注文だろう。
私はきちんと提案した。だが、それを聞き流すご家庭に、最後まで付き合う趣味はないのである。
正直に言うとあまり小学生の仕事は引き受けていないのだが、仕事の依頼の内容に気になる点があったので赴いてみた。
平たくいえば、おそらく弟さんの方はディスレクシア。お姉ちゃんも、LDの疑いがある。親御さんは全くそのことに気がついていない。いや、現実を見ようとしていない。・・・・・・・・・・・支援の枠組みを作ってあげないと子供達がかわいそうだと思ったので、とりあえずある程度の体制を作るところまではしてあげようと思って引き受けた。
指導を始めるとすぐに弟さんが重症であることがわかった。今すぐ早急に専門家に見せなければならないと判断できるレベルであった。だが、そのことを説明をした親御さんの反応は「私が騒ぎすぎ、うちの子は大丈夫」というもの。危機感がまるでない。そりゃ、子供がどんどん逃避し、結果「問題のある子」と学校側に認識されるのは当然の帰結であった。
病院も紹介したのだが、保護者が真剣に危機感を感じていないので、病院側の反応も悪かった。最終的にどうなったのかの結末は知らない。今、指導をしている別のご家庭では、おそらく軽度の知的障害があると推測できる子の指導をしている。こちらは親御さんが危機感を抱いていて、真剣に病院に相談をしているので話がスムーズに進んでいる。順番待ちなので、まだ二ヶ月近く先にしか予約が取れないという話なのだが。
状況を説明し、週一回の指導をするようなやり方では上手くいかないから回数を増やせる環境を作ることを提案した。別に私でなくてもいいわけで、単価が安い先生や学生の良いバイトでも良いのである。子供にとって何が必要なのかを考えなくてはならないのだ。だが・・・・・・・・反応は悪かった。危機感がないのが見え見えだった。
その上で、子供には過剰な習い事をさせて勉強をする時間を確保しない。一週間に一人一時間しかない時間で、家庭学習の時間のないLDの疑いや、明らかにディスレクシアと思われる子をどうしろというのか。
その後も親御さんの説得を試みたのだが、結局の所「週一回の指導で子供達の状況を改善するのが仕事だろう」という態度にこちらも嫌気がさした。なにより「こちらは金払っている客だ」という態度が前面に出てこられると、仕事をする気が失せる。子供のためならば苦労を惜しむものではないが、それはあくまで子供のためであって、親のエゴを満足させるためにやる趣味はない。親が真剣に危機感を抱いていないので、子供も真剣に物事に向き合う必要性を感じていない。
これは駄目だ。このままでは、他の生徒の迷惑になる。
私はそう判断をして、「費用対効果が悪い」という理由を説明して、もっと単価が安い先生を数多くつけるか、(ご家庭に危機意識がないので)公文に通わせることを提案して契約を解除した。
その後、この姉弟がどうなっているのかは敢えて連絡を取っていないのでわからない。
だが、おそらく完全に学校の勉強についていけていないにもかかわらず、親御さんは
「サボっている」
と言っては塾に通わせて何とかなると思っていることと思う。
ただ塾に通わせたところでLD児はどうにもならないというのに。
そろそろ私が言ったことに気がついているかもしれない。
「あの時、支援の枠組みを真面目に構築していれば」という後悔をしていないことを願いたいが、おそらくそれは無理な注文だろう。
私はきちんと提案した。だが、それを聞き流すご家庭に、最後まで付き合う趣味はないのである。