子どもの頃は色んな動物を飼っていて
多くの死をみてきましたが、悲しんだことがありませんでした。
ただ唯一それまでなかった感情が芽生えた出来事が起きました。
あるとき気づくと小さなネズミがそこにいて
手で触れても逃げず、まるきり恐れを知らない少し変わったネズミでした。
それから家に持ち帰って、餌付けして可愛がり
ネズミを箱にいれてその日を終えました。
翌朝、箱をみるとネズミがいなくなっていて
どこにいるのか周りを探していると、箱の裏で亡くなっているのをみつけました。
その亡骸をみて、自分が箱を移動した際に押し潰したんだと気づきました。
しばらくして胸の奥からよくわからない感情が湧いてくるのを感じました。
悲しさ、己へのやるせなさ、罪悪感
それらが混ざった何とも言えない感情で
この時、初めて胸が痛むという気持ちを知りました。
思えば彼らの死があったからこそ今の自分があり
彼らの死を無駄にしてはいけないと思いました。
加藤好洋 公式サイト