大学の先輩であり、俺の嫉妬の対象なんだよな。

同棲していた彼女が毎日かけてたんだ。

俺は子供の頃からピアノをやってたから、上手くない音楽が好きではなかったし、彼女が好きだっていうのが不快だったんだろうな。

ワールズエンドスーパーノヴァ、ばらの花は本当に毎日かかってた。不快で仕方なかった。

別れて数年、なぜか聴きたくなってワールドイズマインを購入。

ワールズエンドスーパーノヴァをかけたら、彼女の部屋が浮かんだんだ。

どうしようもなく涙が出てね。こんなにいい曲だったんだ。あんなに素敵な子だったんだってね。

彼女と一緒の時はくるりの悪口ばかり言ってたんだ。

今なら言えるんだよな。くるりが好きだってね。赤い電車はまだ聴けそうにないけど。
プロレスの話題はとまらねーな。
愛すべき越中詩郎。
例によって、この人も当初は嫌いだった。
地方興行のテレビCMでみるヒップアタック、大嫌いだった。
ベルト流出後最初に高田とやった時も、出しゃばるなって思った。
転機は96G1のVS蝶野。
テレビ中継は試合終盤からだったが、お互いヘロヘロ。
多分蝶野が勝つんだろうなぁと思いながら観戦。
ショルダータックルで双方倒れるくらいヘロヘロ。
蝶野トドメのケンカキック。
越中負けん気でたえる→バタバタと蝶野をパワーボムの体勢に持ち込む。
高く、そして少しだけ滞空。
カウント3。おおぉぉぉぉ!
場内大越中コール。
俺も深夜にテレビ前で大越中コール→寝てた兄貴に殴られる。
なんだろう、今試合を見返しても、凄くシンプルなんだよな。
特別なことは何もしていない。
そういえば、蝶野と越中の試合を、ゴングで裏G1って言い方で表してたな。
いい表現。大注目のカードではないし、大技が飛び交う展開でもない。
それでも最高の試合。
パワーファイターではない。
身体能力が特別なわけでもない。
華やかでもない。
それでも、魂を全面にだせる最高のレスラー・越中詩郎を愛さずにはいられない。
プロレスの入り口が新日本だったのは前に述べた。
熱烈な全日本ファンになったのは96年。オブライトに出会ってイチコロさ。
当初、全日本プロレスにはいい印象がなかった。テレビ中継の照明の暗さに馬場さんのムーヴ。みてて眠かった。
兄貴に、全日本はつまんないって言ったら「三沢と川田は凄いぞ」と偉そうに言う。
そこまで言うなら観てみるか、と、深夜にテレビをつける。画面に映ったのは、特別試合ゲーリーオブライトVS川田利明の文字。
おお、コイツが川田か。てか、この外人のコスチュームダサいな。
川田の攻め。外人顔真っ赤。外人バックをとってどうするの?
え?ウォォォォ!何だこれ!?全身鳥肌。190センチのあんこ型が戦慄のスープレックス。
今思えば、川田の受けっぷりも見事なわけだが、この時のインパクトを越える場面にはまだ出会っていない。
それからは熱烈全日本ファンですよ。てか、熱烈オブライトファン。
大学時代、キャンパスを真っ赤な殺人風車Tシャツで歩いたこともあるんだぜ。
バックをとっただけで観客が凍りつくモンスター。
キングオブコロシアム2ってゲームでCPUにオブライト使わせて、俺が操る川田を投げさせまくってます。今でもたまに。
全日本が地元に来た時、コスチューム姿で電話(相手は家族と勝手に推測)していたのも印象に残ってる。
余りにも早過ぎた死は残念でならない。
永遠のヒーロー、ゲーリー・オブライト