DAY:11 #4
08/01の話 その4
朝05:05
賽の河原が太陽の明かりで照らされた
ヒンヤリとした空気の中に
仄かな光の暖かさが感じ始められる
地蔵堂を覗いてみた
1993の津波で流されてしまった地蔵も
見つかったものはここに
戻されたそうだ
津波を知る地蔵がココにはいた
夜の闇を
追いやるように
グングンと太陽は上昇していく
温まり始めた空気から
発生する風に乗り
鳥たちも慌ただしく飛び始める
そんな中をテントを張った場所に戻った
もう一眠りと
テントに潜り込んだが
海面を照らす太陽へと繋がる橋に
魅了され
眠ることを諦め
再びテントから這い出て
眩しさを増す
光を眺めていた
光へと
鳥たちが飛び立っていく
賽の河原に留まっていた
霊たちもまた、朝日の中
飛び立ったのだろうか・・
そんなコトをふと想った
朝日を翼に受け
鳥は飛んでゆく
そんな光景を
空の色が刻々と移り行く中
眺めて過ごす
自由に羽ばたく鳥たちに
憧れ
彼らの羽を拾おうと
足元を眺めながら
歩くと
動物のものであろう
骨が散乱していた
賽の河原
そこは人だけの場所ではないことに
気が付かされる
周囲が明るさを帯びるまで
テントの周囲を
羽を集めながら
歩いて回った
大量の
鳥たちの羽が集まった
テントを撤収し
荷造りを済ませ
お気に入りのZERO POINTのバックパックを
担ぐ
テントの裏の
鳥たちにヤラレた土俵で
記念撮影を済ませ
歩みだすと
翼が目の前に落ちていた
体は朽ちても
翼と羽根は最後まで残るようだ
そのまま翼を持ち帰ろうかと
想ったが
私が欲しいものは
自分自信の翼であることに気がつき
その場に鳥の翼は
置いていくことにした
賽の河原
そこは
鳥にとっても
ゼロ・ポイントであるようだ
夜中に辿りついた
霊場:賽の河原
晴天の中
新たな一歩を踏み出すために
来た道を戻ることにした
道道39号の39km地点から
39歳最後の月の始まりに
39=サンキュー!
ありがとう!と
生あることの感謝と共に
道を歩く
賽の河原
そこは・・確かに生と死が
混在し
光と闇の存在を
感ずる場所であった
目の前に
霧はなく
視界良好!
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