北海道北海道2011夏、車中泊一人旅INDEXはココ 北海道


DAY:11 #2





08/01の話 その2




海月漂流記

夜明け前の暁天の時


肌寒さを感じる空気の中


目を覚ました


8月の始まりとはいえ


北海道の朝方は


私にとっては


寒さを覚えるほどである


眠りに落ちたのは


2時も近い時刻であったが


時計を確認すれば


まだ4時少し過ぎ


テントの真後ろから


鳥の鳴き声が


やかましく聴こえてくる



海月漂流記

テントから這い出し


振り向くと


海月漂流記

犯人の顔が見えた


ウルセーー!と睨んでみたが


動じることもなく


東の空を一心に見つめ


鳴き続ける



海月漂流記

私が闇の中でテントを張ったのは


土俵の隣であったことに


気が付いた



カモメと私の取り組みは


カモメに軍配が上がったようだ



空を自由に旅するモノに


人など不自由極まりない存在



海月漂流記

周囲を見回すと


反対側の海岸沿いに


いくつかのテントと車が見えた


どうやら・・・キャンプサイトは反対側だったようだ



海月漂流記

やかましく鳴き続ける鳥の声と


肌を刺すひんやりとした空気に


眠気もすっかり飛び去り


夜明け前のトワイライトの中を


再び稲穂岬の先端へ



海月漂流記

少しづつ


明るさを増しながら


赤みから黄色みを帯びていく


空を眺めながら



海月漂流記

賽の河原をブラブラ





海月漂流記





海月漂流記





海月漂流記





海月漂流記

様々な


ココを訪れた人々の想いのカタチ


仏像などを見ながら


しばらく過ごす


海月漂流記

漁船が本島との間を


穏やかな波を割り進んでゆく




ひとまず


夜中に私を迎えにくる


三途の川を渡る船は来なかったようだ




自由に羽ばたくのは


まだまだ先のことのようだ


海月漂流記


船が過ぎ行き


鳥が空を飛んで行く


間も無く


賽の河原に


8月の


夜明けが訪れそうだ







DAY:11 #3 霊場:賽の河原の朝日  へつづく





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