DAY:11 #1
ようやく・・・この話も8月に突入です
来週あたまから、また被災地
今回は岩手県に向かう予定ですが
ソレまでに・・終わる見込みはありません
まぁ・・・なんとかコツコツ
最後までは書き上げるつもりですので
気長にお付き合いください
08/01の話 その1
稲穂岬と呼ばれる奥尻島の最北端
賽の河原キャンプ場に到着
稲穂はアイヌ語で「イナウ」という
神への供物という意味を持つらしい
北海道を旅していると各地で
カムイと並びよく耳にする地名でもある
そんな古から
特別な場所であったのであろう場所に
北海道五大霊場の一つ
「賽の河原」はあった
この霊場は
海難犠牲者、
水難溺死者、
あるいは幼少死亡者
慰霊の地
今年・・東北地方の津波被災地を訪れ
もとからダイバーとして20代の大半を
南の島の海の側で過ごした私としては
様々な記憶と想いが渦巻く場所である
暗闇の中・・・
煌々と自販機が光っていた
到着時刻は日付を跨いで
奥尻町から約3時間・・・
ま・・・途中での寄り道、休憩が多すぎだね
フェリーなどで揺られた分
距離は1,3kmを差し引き
10,9kmの深夜の散歩
真っ暗すぎて・・・
どこがキャンプ場なのか解らぬまま
ひとまず岬の先端を目指した
目の前に何やら・・・
柵のようなものが・・・
足を止め
ライトを当ててみると
供養塔であった
ひとまず近くにいた
お地蔵さんに挨拶
その先には
おびただしい数の石積みがあった
ここの石積みも
1993の津波の際には
全て流されたそうだ
つまり今ある石積みは
それ以降に積まれたものである
石積みを崩さぬように
慎重に少し道を戻り
海沿いにテントを設営
寝る前に
僕なりの
レクイエムとマーチを
奏で
テントの中に迷い込んできた
蚊を叩き潰した
私は・・・・仏にはなれん!
DAY:11 #2 夜明け前の賽の河原 へつづく