08/06 カミーノ歩き旅 28日目の出来事 その5
修道院で新たなクレデンシャル(巡礼手帳)を
発行して頂き
次は腹ごしらえ!
と・・思うも
街の端っこだったからね・・・修道院
また来た道を戻るのも・・・
気が進まず
ペタペタ心置きなく
スタンプ押して貰うかっ!ってことで
次の村を見かけたら食事を取ることにして
あ・・ちなみにだけど
日本の御朱印帳なんかだと300円とか
とられますが・・・カミーノのスタンプは
どこも無料です!
「遠くからご苦労様です」なんて言っておきながら
はい!300円払えや、ごらぁ~ってのは
・・・・返す言葉ないよね・・・・
ありがたみも無いが坊主丸儲けが多すぎるから
宗教法人闇商売が流行っちゃうんだろうね~
無論、中には尊敬できる坊さんや神父なんかも
いるけれど
ホントに一握りですね・・・
日本だけに限った話でもないけどね~
残り110.5km
急げば3日でサンチャゴまで辿り着ける距離
でもこのころには
更にその先もう100km進んだ
中世の時代の世界の終わり
フィニエステーラまでいってみようか・・
なんて悩んでた心も
80%くらいまで・・・行く!のほうへ
傾き始めていた
歩いていくか・・バスに乗っちゃうかで
まだ悩んでましたけどね・・・
古そうな橋を渡る際に
その下の川に落ちていた帽子に目が留まり
(たぶん・・巡礼者の誰かが落としてしまったんだろうね)
私も巡礼の初日にサングラスを落としたことを
思い出したりしてました
嫁に買ってもらった・・結構お気に入りだったんです・・
でも・・あそこで落としたお陰で
人の目を見ての会話が増えて
出会いの数も増えたように感じます
多くのガイドブックや巡礼体験談で
特に夏の巡礼では日差しが強いので
サングラスの携行を進めていますが
私は・・・無くていいものだと
いや・・・無いほうがいいものの一つだと思いました
様々なコミュニケーションツールが日々暮らしを
楽に便利にしてくれているような錯覚に陥る
最近の世の流れですが
人と人のコミュニケーションは、いつの世も
最後に
分かり合うためには互いの目を見詰め合わねば
成り立たないように思えます
アイコンタクト!サッカーでも大事ですものね!
サングラスってのも一つの壁であり
鎧なんじゃないかなぁ~
な~んてこと考えながら
古い巡礼路の上を通る
現代の自動車道の下を潜り
列車、自動車、そして徒歩の道が
交差する場所を
通り抜けながら
時間の流れの違いはあれど
交差しながら成りたっている現代を想い
今度は同じラインに平行して
進む道を
やがてまた道はそれぞれの方向へ
向かい
橋をまた渡る
澄み切った川の水を
頭から被り
リフレッシュして
その水を吸い取りながら成長してきた
樹を見つめる
樹と対話が出来る様なスピリチュアルな
人間では私は無いが
樹を見れば毒も食らってきたであろうコト
くらいはわかるもの
そんな樹の前で
毒を食らう
人にとっての毒が無ければ
この世は成り立たない
そして無も存在しなくなる
健康第一も苦しみから逃れる手段ではあるが
苦しまねば進めぬ時もある
そしてその苦しみを乗り越え
また成長していく
そんなことをコノ樹が教えてくれた
トウモロコシ畑の横を
頭上から降り注ぐ
光と影のモザイクの中を
再び現れた
トウモロコシ畑を見てたら・・
北海道で食べ損ねた
焼きモロコシを思い出し
見つけたBARで昼食
真新しい手帳にスタンプをGet
そういえばガリシア州に入ってから
いつもお世話になり、ほぼ主食となっていた
ボカディージョだが
暖かいという、嬉しいチョイスが出来るようになってきた
東のほうでは・・・そんなチョイスは無く
いつも冷たいパンだったんだよね・・・
ついでに言うと西に来るにつれ
2種類の具を混ぜるという文化もメニューに登場
東は・・・・いつも中の具は1種類が当たり前!
だったんだよね・・・
同じボカディージョとはいえ・・800kmも東西を
歩くと・・・変化が当たり前だけどあるものです
昼食休憩後は
もうすぐ100kmの地点目指して
太陽と木々と風が創り出す
光と影の、ゆれるモザイク模様に
遠浅で白砂の海の中の
波に揺られ水中へと射し込む
光の光景を思い出しながら
DAY30-6 100km地点を通過 へつづく
02/02 07時公開にほんブログ村