二十歳そこそこの頃、たいして仲良しでもなかった。
 それでも、幼稚園、小、中と一緒だった彼女。

 そんな彼女と、一方的な再会をしたのは、ある日の朝刊の
 三面記事だった。
 『悪女』との見出し、写真付き。
 カード詐欺だったかな…

 悲しかった。少し、やんちゃなとこもあったけど、そんな子 
 じゃない…
 記事には、悪いことばかりで…

 彼女のことで、素敵な思い出があった。
 同じ時を過ごしていた時に、今とは違う道を選ぶような
 何かできなかったかな…
 同窓会とか、もっとしてたら、違ったかな…
 なんて、考えてた…

 自分に何かできなかったのかな…何て傲慢だけど…

   そして…同じ頃に二人の友人を 見送った…
   癌…
   卒業後、別々の道でスタートを切ったばかり
   ある日、突然に入院を知った時には、もう
   余命宣告…
   何度もお見舞いに行き…    
 ごめんね、ごめんね…
 自分の知らないところで、苦しんでいる人がいること。
 そして、何もできなかった自分…        
 ごめんね…ごめんなさい…
 悲しくて、許せなくて…

 もう、30年以上の時が過ぎたけど今でも、あの頃の思いのまま
 だよ……

   だからね…
   何があったにしろ、
   彼が今、生きていてくれてることを
   彼らは感謝していると思うんだよ…
   幸せを願っているはずだよ…
 それが、当たり前で 普通のことだと思うんだ…

  ……一秒だけでも 世界中が 笑顔になれたら…… 
 
    今夜も祈ろう…