押さえきれない衝動が、頭を突き抜ける。
全く知らない人と入れ替わったようで、
自分とは思えない感情や情動が身体中を支配してる。
手を伸ばした指先に、この世とは思えない感触が伝わる。
「温かい・・・」
私の脳にダイレクトに伝わるのが分かる。
乾燥してるのか、それとも火照っているのか。
滑らかなはずのその柔肌は、手を滑らすと少しザラザラと感じた。
「ちょっと時間をかけ過ぎたか・・・」
少し後悔の念が頭をよぎる。
しかし、うっすらと潤ってるのは感じる。
このくらいが、ちょうどいいのであろう。
今までの行動とは一変し、
荒々しく掴み、ぐっと引き寄せる。
そして、強引に両手で開いた。
そこには、今までと明らかに違った色をした隙間が見えた。
その柔肌からは想像できないくらい黒く、そして複雑な形をした・・・。
そっと触れてみる。
「湿ってる・・・」
いや潤ってると言ったほうが妥当なのか。
指先にこびりついたそれを、そっと舐めてみる。
一言では表現できない味。
「甘美だ・・・」
どんどん欲しくなる、依存に満ちた味。
私は、口の中で唾液が湧き出るのを感じた。
もう我慢できない。
私の中で何か弾けて、
貪りつくように顔を埋めた。
思いっきり舌を出し、
舌全体でそれをすくう。
口の周りが汚れるのも気にしないくらい、
貪りつく。
本能と欲求だけが私の衝動を動かす。
「食らい尽くしたい」
ただただそれだけだった。
ひとつだけではまだ足らず、
私は何度も何度も手を伸ばした。
永遠と続くのではないかというくらいに。
全てを尽くした私は、
欲求に満たされた至福に包まれていた。
ああ、
満たされたこの快感。
ああ、
たい焼き LOVE