日本は何になろうとしているのか。
これから何を目指すべきなのか。
豊かな経済社会を確立した私達
インフラは整備され
街は明るく掃除が行き届き
バスや電車は時間に正確で
いろいろな種類の物に溢れ
何もかもが完成度が高い私達の国、日本。
世界一でなくとも、日本はもう十分に成熟した国家であることは疑いようがない事実。
エコノミストの浜矩子さんは言う。
今の日本には、「老楽国家」のイメージがピッタリと。
『老楽の世界は大人の世界。大人にはゆとりがある。大人には知恵がある。大人には人の痛みを我が痛みとして受け止めることのできる賢き優しさがある。大人には感性の豊かさがある。大人には勇気がある。大人には成熟した謙虚さがある。
そして大人には、鋭く現実を直視する眼が求められる。過去は過去。今は今。未来は未来。その仕分けがはっきりしていないといけない。そして、その仕分けができるということは、変化を読み取る感受性が豊かだということに他ならない。
老楽国家は、常に前を見て、過去を振り返らない。ただし、それは歴史に学ばないということとは違う。歴史を知らなければ、今と過去の区別がつかない。豊かな歴史認識とそれを踏まえた今日的課題に関する的確な認識が欠かせない』のだと。
老楽は「楽」ではない。
肩の力は抜きつつも、冷めた理性も、現実を直視する勇気も、他者への優しさも、現実を見る眼力も、豊かな感性も、研ぎ澄ましておかなくてはならない。
日本は、私達日本人は、そんな境地に達することができるのだろうか。