ありえない話

ありえない話

空想と妄想のお話。

こんなことあったらいいな。出来たら良いな。

登場人物はあくまでもモデルとして。
東の国の5人時代がお好きな方だけどうぞ。


架空のお話です。

森を追われ、善き国も追われ、雨の国にたどり着きました。

けっこうヘトヘト。
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ただ喜ばせたかっただけ。

日曜日だったか、木曜日か。
その頃の僕たちには記憶なんて皆無で、よくここまで生き延びたもんだと思う。

無事に。
とは思わないけどね。

そうそう世間では平日の、僕らにとっては隙間の隙間の隙間にできた奇跡的な何も予定の無い朝だった。
なぜ休みになったかなんて覚えてない。

それに、後々に思い出したこの記憶も本当にあったことなのかさえ確信がもてない。


「ねぇユノヒョン。」

「んぁ。」

「何してんですか。」

僕のおぼろげな記憶を確かめたくて、唯一側にいる兄にご意見を伺おうとしましたが、止めておこうと思います。

何故なら唯一側にいる兄であるユノは、歯ブラシを口に咥えてブラブラさせながら片手にペットボトル、もう片手で新聞を引き寄せているところだったからです。
どうして歯を磨いている最中にコーラが必要なのか、、いつもの事ながら理解に苦しみます。

僕が質問を止めたのは、そんな忙しいことをしている兄の邪魔をしたくない。と、いうのもありますが、それより毎日毎秒こんな風に生きている人に、まともな僕でも思い出せずにいることを思いとどめているとは思えなかったからです。

諦めてそっと新聞を手渡しました。

「あ、ありふぁと、、」

えぇ昔からこうですよ。この人は。

さてさて、この人とは真逆?に位置していた兄との思い出です。
近頃よく昔のことを思い出そうとする僕がいるんですよね。
年を取った、、、ってことでしょうね。。

おっと、干渉に浸るのではなく、思い出の話でした。 

最近の僕は疲れているせいか、それとも自身を奮い起たせようとしているのか、あの人のことをよく思い出しては懐かしいアルバムをじっくり眺めているような気持ちになります。

あの人とはユチョンヒョンです。
他のヒョンの思い出もありますが、ある一定の時期僕の兄は断然にユチョンでした。
何をするにもユチョン、ユチョン。
大袈裟ではなくほんっとに常に後をついて回り、誉めたり、貶したり。
怒られることもあったけれど、反抗期の時も飽きもせず相手してくれていた優しい兄です。

そんなヒョンが僕にホットケーキを作ってくれた思い出です。
何故だか僕だけに。他に誰かいたのかは思い出せず。
時が経てば経つ程いいところばかり繰り返し思い出します。

それは、いつも余裕綽々の兄が慌てている所。

料理といえば俺でっしょ!とジェジュンがグイグイ来るのを抑え込み、寝る前や移動中なんかにおぼろ気な記憶を引っ張りだす。
細部を思い出したいのに、びっくりしたように見開いた目と、僕の口許に出した両手。
そして僕のことを子供扱いする兄。
そこばかりが思い出され、年々記憶は曖昧になっていき、あれは夢だったか現実にあったことなのかわからなくなっていました。

「あ!」

「はぇ?」

急に叫んだ唯一側にいる兄に驚き、ユノヒョンみたいな声を出してしまいました。
恥ずかしい。

「いきなり思い出したけどさ。」

この兄はIQが高いのって本当なんでしょうか?
賢いとは思うんですが、時々疑いたくなりますよね。

「、、何なんですか?」

もう昔の僕ではありませんので、すぐに凄んだりしないんです。

「、、、で?!」

いつまでたっても返事がないので振り向いたらいなくなってました。

「ただいま!」

大人の男性がトイレから戻ってきて『ただいま』て、、。

「あぁ、それでさ。」

なにかから繋げたのかわかりませんが、でさーと話し始めたので我慢強く聞く僕です。

「昔さ、おっかしかったよな!」

イラ、、、我慢だチャンミン!もう大人です。

「ぐはは、くっくっ。」

「お!で?!なんなんすか!」

無理でした。この人はずっとこのまんまですね。
いや、それでいいんですけど。

「わりぃわりぃ、いや昔さチャンミンにホットケーキ作ってやってさ!珍しく!で、慣れないもんだから生焼けもいいとこで。」

は、、?あれはユノヒョンだったっけ?
結構ショックな自分がいました。
てっきりユチョンと思い込んでた。。

「でも、お前よっぽど腹減ってたんだろーな。ガツガツ食ってて!」

そうだったっけ?
なんだか違う感情があったと思うんだけど、、
こんな人との思い出をあめ玉舐めるみたいに何度も何度も思い返していたのか僕は?
僕の時間返せ!!

「しまいにゃ、ぺっしなさい!チャンミンぺっ!とかいって慌ててんの!もーおかしくってさ!」

誰がですか。

「あー!笑えるわ。ユチョン!」

ユチョンの話かーい!
まぁ、これがこの人の話し方でした。
主語がない。てか順序!

「もー!しまいにはジェジュンが帰ってきてユチョンとステレオでぺっ!チャンミン!とかって!犬じゃないんだから!あーっはっは!」

犬て、、

あー、あれはジェジュンがいなくて、腹減ったって騒いでた僕にユチョンが作ってくれたホットケーキだった。

ユノヒョンが言ったように生焼けだったけど僕はユチョンの喜ぶ顔が見たくて美味しいって言いたくて。だけどユチョンが口にしたものも生で、慌てて僕の顎をつかんで『ぺっ!チャンミン!』て泣きそうになってたなぁ。。

ふふ。

そんな甘い思い出に浸っているチャンミンを見てユノはこいつは大人になっても変わった子だなぁ、、、なんてしみじみしているのをチャンミンは知りませんでした。




今日のキスのお題は【食べちゃだめ!ペッしなさい!】でした。