「天使は桜に舞い降りて」愛知公演楽 
2022/1/23(日)名古屋市公会堂


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キンダン以来の名古屋公会堂。あの日はうだるような暑さだったけれど、昨日1/23(日)は底冷えする寒さで、終演後は雪が散らつき十六桜かと思ったほど。 
お昼は屋内での飲食を控えて鶴舞公園のベンチに座りパンを齧る(本当はクロカワさんで美味しい珈琲をいただきたかった😂)。寒空の下で烏のプレッシャーを受けるのも楽しいのだけれど、指先は冷え冷えと、空は高々と風が吹いていて、春が桜が待ち遠しくなってしまったので、足早に会場へ。 
名古屋公会堂、なんと1930年竣工。歴史が香る建物。外観もさることながら、劇場内に美しく並ぶ赤い座席、3階席まである高い天井。素敵ですよねぇ☺️ステージ上の役者さんの目にはどんな風に映るのかしら。 
モダンな雰囲気や、東京よりも横広でステージ自体が客席より高いのもあり、音の響きも含めて新鮮に感じた「天使は桜に舞い降りて」愛知公演楽。 

ラウムの表情が良く見える下手前方、というありがたいお席だった事もあるかもしれないけれど、東京1/11とか1/16楽の延長線上にありつつも更に深まったアプローチだったように感じました。(私は思い込みが激しいのと、通算9回目の観劇になるので正常に見れていないかもしれません) 16マチネ、15ソワレとはまた異っていて、本当観る度に面白い☺️✨ 

ピュアで、心底優しくて、今を懸命にそして賢明に生きるラウムに何度笑いを堪え、涙が溢れたことか。とても愛おしくて、頼もしい。観劇できて良かったなぁと思った日の備忘録。 


🌸ラウム可愛いポイントが盛りだくさん 
・物語紹介ターンはとにかく楽しそうで、紹介キャラ一人一人に新鮮なリアクション。(死体が埋まっていると聞いた後には、何回も地面差してここ?ここなの?と困り顔の桜の精に向かってピュアな眼差しを向ける。とか) 
・恒例の「(狐も可愛いよー) よー\(^o^)/」 
も健在。可愛くて大好き。 
・桜の森で、一生懸命やってみようとする妻役もずっとヘニョヘニョしてて可愛かった〜。 
・老侍さんの話しを真剣に聞いていたけれど、辛い話の展開に途中でしょぼーんと下を向いちゃう。(どこか他人事のように聞いているように感じていた今までとは異なっていたように私は感じました) 
・老侍さんを連れて行く皆んなと一緒にわーっと袖にはけちゃう(笑) (そして何気ない顔でちゃんと次の台詞までに戻ってくる) 
・桜にも心がある。という話しを、桜本体と桜の精をきょろきょろと見比べながらふんふん聞いてる様子が少年のようで。 
・クロセルの過去を聞く時も、クロセルの様子を何度も気にしていて、目線が桜の精とクロセルを忙しなく行き来する。好奇心と優しさの狭間にある心情が伝わってくる。のに、その後の展開に好奇心の方が優ってしまうところがまた少年感を感じました。 
・クロセルにちゃんと伝える為に(だと私は思ってる)、”俺”と”お前”の台詞や仕草を覚えようと一生懸命なのが愛おしすぎる…😇その後、物語にはない二人の真実を知った時の百面相にも素直さが見て取れて、だよねぇとなる^^ たしか東京の後半からこの表現が加わったように思うのだけれど、この日は”俺”だけじゃなくて”お前”も真似てたり、”俺”が違うんだと言うように首を横に振るシーンは真似ないで問いただすような仕草になったりと、その日のお芝居によって変化しているように思います。 

🌸天使ラウムのピュアさと真の強さに惹かれる 
・桜の絶望に「そんなことないって」と説得しようとする時の本気度。上っ面ではなく心からそう言ってるし、考えは変えないと言い切れるのも納得がいくピュアさが今日のラウムにはあったように感じました。 
・過去を思い出したくないのは言い知れぬ恐怖からだと思っていたけれど、今日はひたすらにクロセルを気にしていて、彼女の言うことを信じて従おうとしていたのが印象的でした。 

🌸別人が出てきたのかと思った過去ラウム 
・今日の預言者あまりに別人で(かっっこよかった…)。ナイフも直ぐに置いてしまうほどの天使ラウムから、人間ラウムへの変化。痺れる。 
・「俺がお前のお兄ちゃん」の語尾が「?」から「…」に変わったことで、反芻してる感がすごくしっくりきてテンションだだ上がりました。 
・怒りに身を任せて無双するシーンの気魄。そこから唯一の信頼クロセルへの優しい言葉遣い(ここの表情見えなかったから気になる…今日のラウムだったらどんな表情するんだろう)。怒りと後悔と大切にしたいものが入り混じる。人間ラウム(預言者の記憶あり)から、天使ラウムの面影が少しずつ戻ってきて「元人間の天使」になるまでの表情の変化も最高でした。 
・ラストの歌も良かった!歌い出し、神様に向けていた表情。何とも言い難いのですが、ただ明るいだけのキャラクターではなく、思慮深さをもって頼もしく立っていくれる。こんな風に慈愛と希望を纏った天使が居るならば未来があるなぁと胸がいっぱいになりました。 

🌸番外編 
・三津谷さんの全力投球に笑いが抑えられなかった夢咲さん可愛かったなぁ☺️ 
・安西さんは益々深みが増して、もう生まれついての桜の精にしか見えないし、ラストの皆の言葉を聞く表情と涙、美しかった。桜が咲いた時のステージ上の多幸感たるや😇✨ 
・「櫻の樹の下には」チームの完成度はほんと凄くて、伊崎さんがひっぱる生のお芝居が毎回観れるのが楽しみ。伊崎さんはキャラクターとしてのアドリブはやるけれど、それもその時の空気とか流れみたいなものを大事にされている気がするし、なにより役者の顔が見えてしまうアドリブをやらないのが本当に信頼がおけるなぁと思ってしまう。あと今日「死体が埋まっている」に合わせて、俺さんがぴょんっとジャンプしたんだけど、それが可愛くて😂 
・判官贔屓と言われるほどの義経をあんなにも潔く幸せに凛々しく演じられるのは、相澤さんだからこそですよねぇ。 
・アフトで必死に声を出そうとしてくれる三津谷さん(本番終了した途端カスカスの声しか出なくなっちゃってました😭)。昨日のお題は1回目同様「桜の思い出」だったのですが、どうやら1回目を聞いて自分も桜について話したい!と立候補されたそう。それなのに声が出ない〜ごめんなさい…としょげつつも、ご出身である青森の桜のお話を一生懸命してくれてほっこり。そんな三津谷さんの背中をさすりながら「大丈夫、出るよ。よしよし」って言ってくれる伊崎さんますます好感度上がりました。 

他の皆さまも書ききれないくらい。全体のカンパニー感がびっくりするくらい上がってて最高に楽しかった1/23。 
大阪楽しみですねぇ。 
神さま、どうかこの熱量を届けさせてほしい。 
無事に幕が上がりますように。 
祈っております。

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