同5部 | ダスデレラだーすー

同5部

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場は戻り、戦いの場。
ヴィシアスとアトラス相手に苦戦してたイグニスとマリー。特にヴィシアスは、イグニスの攻撃をいとも簡単に受け止めては、武器で攻撃を仕掛け、全く寄せ付けない!!
だが、その時だった…1発の銃弾がヴィシアスに命中した…!4人が先を見上げると、そこには、何とエナームがいた!!
そして、2ライダーの元へと駆け寄る彼女


エ:ちょっと、大丈夫!?


イ:お前、何でここにいんだよ…?何で戻って来た!?


エ:バカ!アタシたち、仲間じゃん!!それに、このままじゃ何も始めらんない…!!


イ・マ:…?


エ:アンタさ、さっき、生きる希望を持てって、言ってくれたよね!?
でも、それは、アタシ自身で切り開かないと、意味なんて全然ないからっ!!


と言うと、エナームは、ヴィシアスとアトラスに対し、がむしゃらに銃弾をぶっ放す!!


ヴ:小娘の分際で生意気な…!!


ア:ハハン…やるか、ガキ!!


キレたヴィシアスとアトラスは、エナームにダブルで闇のエネルギーを喰らわせようとするが、それをイグニスとマリーが身代わりとなって受け止めた!


エ:あっ…大丈夫!?


マ:この位平気よ!こんな事で倒れるなんて、ライダー失格よ!


攻撃を喰らい、脆く2ライダー。そんな彼らをエナームは心配するが、マリーは平気と返す。
そんな中、イグニスがエナームに語る


イ:ったく…お前には負けた(汗)
分かった…黒木の妹、お前のその思い、確かに受け止めた!!


マ:黒木の妹って…まさか、あなた…!?
でもユウ、この子は…!!


イ:マリーちゃん、この子は何言っても聞かねえよ…。そう言う変に頑固なとこ、黒木に凄く似てるわ…


エ:(恥ずかしそうにそっぽ向く)


(エナームに向かって)じゃ良いか、立ち止まるんじゃねえぞ!ただ、無理しない程度にな!


エ:(頷く)


決起した3人は、再びヴィシアスとアトラスに立ち向かうが、ヴィシアスは3人を闇のエネルギーで惑わすと、2人は突如、姿を消す!
周りを見ながら警戒する3人だが、笑いと共にアトラスがいきなり現れ、3人を思いきり斬りつけてダメージを負わせると、今度はヴィシアスが巨大な炎のエネルギーを放ち、3人をピンチに陥らせる…!


イ:くっ…!


ヴ:ハハハハハ…


3人を嘲笑い、なおも攻めてこようとするヴィシアスとアトラス。しかし、一瞬の隙を突いたエナームが、ヴィシアスグレイを握る彼の右手に銃弾を撃つと、ヴィシアスは堪らずヴィシアスグレイを遠くに手放してしまう!
エナームのナイスプレーに感謝したイグニスは、ヴィシアスに確実にブラストディバイドを決める。一方のマリーも、これに気を取られてたアトラスの隙を突き、水のエネルギーを数発放ってダメージを与えた上で、オーシャンストリームを炸裂させる!!


ア:野郎…


ヴ:(土を握り締めながら)バカな…


起き上がりながら、また、這い蹲い、悔しそうにしてるアトラス、ヴィシアス。
その頃、謎の爆発があった場所…先ほど、笹神らがいたホールへとやって来たブロントとフレム


ブ:これは酷いな…


フ:一体、誰がこんな事を…?


辺りを見回しながら、跡形もないホールを見上げる2人。すると彼らは、とても人間業とは思えない傷を負わされ、倒れてる2人の刑事を発見し、駆け寄る


ブ:どうしたんですか!?


フ:一体、ここで何があったんですか!?


刑事たちを心配する2人だが、1人はもう息がない。すると、1人の刑事が、傷だらけになりながらも声を振り絞り、


刑:もしかして君たちは、あの、ライダー…か?


と尋ねる。
頷く2戦士。そして、刑事は更に続ける


刑:聞いてくれ、ライダーたち…。ここを爆破したのは、私の…上司だ。
ハアハア…奴は、何故か分からないが、怪物に変身し、爆破を実行した後、これを目撃した私たちを、襲って来た…


ブ・フ:…!?


刑:そして、奴は今、警視総監の命を狙っている…頼む、警視総監を…!


刑事は笹神を助けて欲しいと2戦士に懇願すると、そのまま息耐えた…


ブ:アヴリューの奴…まさか、刑事にまでレインフォーサーを渡してたとはな…


フ:つまり、アヴリューは、schwarzをただの雑用としてしか見てなかったって事か…(汗)
いや、それよりも今は、警視総監たちを探しに行くのが先だ!


アヴリューは、何と第三者にもレインフォーサーを与えていた…。
これに怒りを覚えた2戦士。そして彼らは、刑事の思いを胸にし、レインフォーサーの反応を手掛かりに、笹神と内海を探しに行くのであった…
一方、各ライダーたちは、フォーサーたちに形勢逆転し始めていた!!


サ:終わりだな…


ヴェントス・サナス・シニストにダメージを負わせてたサヴェージ、そしてバーシュが、3人に止めを刺そうとする。しかし、


サ:待ちなさい!私たちは、まだ終わってなんかいないわ!!


シ:そうだよ!この世に、闇が栄えた試しなんてないんだからっ…!!かつての、アタシたちのようにねっ!!


サ:フッ…負け惜しみも良いとこだな!


ヴ:負け惜しみなんかじゃない!俺たちは、負けない!!


サ:だったら…かかって来いよ!!


まだ立ち上がる3人に我慢できなくなったサヴェージとバーシュ。しかし、シニストはバーシュを闇のエネルギーをロープ上にして強く縛り上げ、翻弄する。そして、地面に叩き落とされたバーシュに、サナスがリンガーブレイクを炸裂させる!
何も出来ず仕舞いで、遂に致命傷を負ったバーシュに、2人はギガソニッカーと、闇のエネルギーの合体技に倒れ、爆発した…!
これを背景に、決めポーズを取る2戦士!


サ:水戸ーっ!!


バーシュが倒れ、水戸の名前を叫んだサヴェージは、彼の仇とばかりに、大地の力を用いてヴェントスに猛攻するが、焦りからか、ヴェントスの冷静さに屈する形になってしまう…。
そんな彼を、ヴェントスはヴェントスクロス捌きやキックなどで確実にダメージを与えて行くと、ヴェントスクロスからクライシストルネードを放つ!


サ:くそーっ!!


ダメージを負い、追い詰められたサヴェージは、左腕をロケットランチャーに変え、ヴェントスに砲撃するが、彼はこれを身軽な身のこなしでかわすと、2つのヴェントスクロスを合体させ、止めの必殺技、ゲイル・スラッシュをサヴェージに炸裂させた!!


サ:ぐあぁーっ…!!
(爆発しながら)くそーっ…ライダーなど、ライダーなど…恐るるに足らず!!


この断末魔を残し、サヴェージは倒れ、爆発する…!!
これを背景に、ヴェントスも決めポーズを取る!
同じ頃、テラ・グラシア・アトラムも、クラエル・タイラントの3戦士は、両フォーサーに攻め続けていた!
タイラントにフィストハンマーを喰らわせ、吹っ飛ばした後、時折、戦いで見せていた踵落としを決めるテラ。そして、クラエルの攻撃をもろともせず、アトラムが剣で斬りつけ、ダメージを与えると、グラシアがブリザードイリュージョンで、クラエルの動きを封じる!


タ:くそっ…こんなガキ共にナメられてたまるかーっ!!


ク:そうだね…こんな奴らに負けたら、一生の恥だからね!!


2フォーサーはこう言うと、そのパワーと攻撃力、闇のエネルギーで3戦士を再び圧倒し、形勢逆転を図る!
攻撃を喰らい、地面に転がる3戦士だったが、何くそとばかりに、テラが大地のエネルギーを2人に放つ!


ク:ライダーめが…!


この攻撃に圧倒され、罵るクラエル。これに対し、3戦士は、


テ:よっしゃあ!俺に任しとけ!!


グ:おい、実!オメーだけが戦ってんじゃねえっつぅの!!(汗)


ア:そんな事は良い!とにかく、行くぞ!!


と、戦いに集中する。
3手に分かれ、2人を囲む3戦士。
戦士たちを警戒する2フォーサー。そして、テラがタイラントに攻めかかって行くが、それと同時に、タイラントは闇のエネルギーを放つ!だが、すかさずアトラムが闇のエネルギーで彼を攻撃し、手元を狂わせると、そのままテラがフィストハンマーを喰らわせ、ダメージを与えると、最後はグラビティインパクトを決め、タイラントを破壊した!!その爆発をを見つめるテラとアトラムであった。


ク:このーっ!!


仲間を失い、怒りに燃えるクラエル…だが、彼女ももう後がない状況だ…!!
3人で戦おうと、グラシアの元に集まるテラとアトラム。だが、グラシアは、


グ:ちょっと待って…!これは女同士の戦いだよ!!2人共、手出さないでよ!!


と、2人の加勢を拒む


ク:面白いわね…。
なら、この勝負、受けて立とうじゃん!!


グラシアのやり方に乗ったクラエル。女同士の戦いが始まった!
キックにパンチ…女性ながらお互い、激しい肉弾戦を展開する両者。だが、クラエルは闇のエネルギーでグラシアにダメージを与えた!


ク:待ってなさい、今すぐ終わりにしてあげるから…!!


テ:アキ、頑張れーっ!!


ア:(頷く)


地面に転がるグラシアに、止めを刺そうと近づくクラエル。2戦士は、必死にグラシアを応援する…!
だが、グラシアはすぐ立ち上がると、クラエルにダブルでフリージングスパイクを決め、怯ませる!そして、


グ:実!オメーの武器、ちょっと貸せ!!


と、テラにテラストライカーを貸すよう求める。
言われるまま武器を投げ、彼女にパスしたテラ


グ:終わんのは、テメーだ!喰らえ、アタシのお仕置きのパーンチ!!


ク:ハッ…!!


グラシアはテラストライカーを腕にはめると、勢いよくジャンプし、大地と氷のエネルギーを合体させたライダーパンチを炸裂させた!!
吹っ飛び、地面に転がりながら変身を解除したみゆき。そして、フラフラになりながらも立ち上がると、


み:ハァ、ハァ…アンタたち、こんな腐った国に暮らすなんて、本当バカだよね…。絶対、心を痛める事になるよ…。
いずれ、分かるんだから…(手を見ながら)あぁーっ…!!


と言う断末魔を残すと、体を闇に蝕まれながら消滅した…


ア:最期に相応しい結末となったか…


みゆきの最期を見つめる3人。そして、アトラムが彼女の皮肉を言う


ヴ:田丸、みゆき、水戸、倭ーッ…!!


ア:テメェらーっ!!


4人が倒された事を知ると、ヴィシアスとアトラスがイグニス・マリー・エナームに猛攻する。しかし、戦いを終えた6人の攻撃に、2人は怯む。


ヴ:おのれ…!


罵りながら9戦士を睨むヴィシアス。
場は変わり、周りが瓦礫だらけの場所。内海はここで車を停め、強引に笹神を降車させる


笹:内海、これは一体…!?


訳が分からない笹神に、内海は微笑むと突如、ピストルを差し向けた!!


笹:何の真似だ、内海…!?


内海に真意を聞き出そうとする笹神。すると内海は、驚愕のその思いを話し出す…


内:悪く思うな、総監…ホールを爆破したのは俺だ。本来なら、貴様をあそこで殺そうと思ったが、タイミングが合わずに失敗してしまった。
だが、2度の失敗はない…一番邪魔な存在だった貴様を、今ここで倒す…!フッ、苦しまぬよう、一発であの世に送ってやるよ…


笹:そんな事をしても、何れお前の犯罪は暴かれ、最悪、死刑になるだけだ!!


内:それなら安心しろ、schwarzの犯行に乗じれば、マヌケな警察も、恐らく奴らの仕業として片付けるだろうな…!schwarzに例を言わないとな…


笹:くっ…!


笹神に、段々とピストルを近付けて来る内海。笹神は後退りするしかない…。
そして、内海が引き金を引こうとしたその時、1つの攻撃がピストルに命中、破壊する!


笹・内:…!?


2人がその先を見ると…ブロントとフレムが駆けつけた!


内:あれは、確かライダー…!
おのれ…余計な真似を!!


内海は2ライダーを倒すべく、左腕に装備してあったレインフォーサーで、インソレントシェイドに変身した!!
覚悟しろとばかりに、勢いそのままに攻撃力を見せつけ、ブロントとフレムを苦しめるインソレント。そして、インソレントはブロントを闇のエネルギーで攻撃した後、フレムと取っ組み合いになる。しかし、フレムは隙を突き、インソレントにスティールショットを撃ち、引き離す


イ:貴様ら…死ねーっ!!


怒りに燃え、反撃しようとしたインソレントだったが、2ライダーはこれに怯む事なく立ち向かい、インソレントを再び劣勢にすると、最後はブロントがブリッツインパクトを、続けてフレムがソリッドスティンガーを決め、これを倒した!!


笹:君たちが、あのライダーたちか…本当に、幾ら例を言っても言い足りない…!


例を言いながら一礼する笹神。そして、彼の無事を確認した後、その場を去ろうとする2人だったが、そんな彼らを笹神が呼び止め、


笹:君たちは、もし今回のように、世界が危機を迎えるような事があったら、また悪と戦ってくれるか?


と質問する。これに対して2人は、


ブ:ええ!その時は、俺たちがいつでも駆け付けますよ!


フ:完全に悪を無くすのは難しいでしょう…でも、だからこそ、正義は決して滅びませんから!!
では、俺たちはまだ戦いがあるので、これで失礼します


と言うと、それぞれのマシンで場を後にした。
2人の後ろ姿を見つめ、涙を浮かべながら敬礼する。
その頃、テラ・グラシア・アトラム・シニストの4戦士とアトラスは、激しい攻防戦を繰り広げていた!


ア:テメェらは、さっさとブッ殺してやるぜ…!!


と言い、シニスト、アトラム、グラシア、テラの順に巨大ナイフで攻撃するアトラス。そして、テラに、


ア:まずはテメェから片付けてやるよ…


と言い、テラにナイフを突き刺そうとしたが、テラはそれをジャンプでかわすと、後ろに着き、


テ:このバカタレがーっ!!


と、渾身のフィストハンマー!
これを喰らい、ダメージを負ったアトラスは、フラフラになりながらも立ち上がり、彼にナイフを差し向けて来るが、最期はグラシアとアトラム・シニストの同時エネルギー攻撃に破れた


ヴ:大内ィーっ!!


悔しさを滲ませ、戦ってたマリーとヴェントスを斬りつけるヴィシアス。そんな彼に、大内は変身を解除し、ゆっくり立ち上がりながら右手を差しのべ、


大:礼治ーっ…!
立ち止まるんじゃねえぞ…必ず、ライダーをブッ倒せ…ッ!!


と言うと、ライダーたちが見つめる中、そのまま前に倒れ、闇に蝕まれながら消滅した…


ヴ:大内、田丸たち…。俺、お前らと世界恐鳴を拡大させるの、夢だったのによ…。
…ライダー共、やられたよ、大した度胸だ…。だが、本気で勝てると思ってるなら大間違いだ…!俺は必ず、貴様らを消し去る!!


イ:更にマジモードで来るか…?
でも、俺たちは負けねえ!!


再開されたライダーたちとヴィシアスのバトル。駆けるライダーたちだが、これに対し、ヴィシアスは、ヴィシアスグレイで闇のエネルギーを作り出すと、そのまま彼らにぶつけ、吹っ飛ばす


サ:本当、とんでもない奴ね…!


イ:でも、諦めんな…!!


ヴィシアスの強さに驚くライダーたち。それでも、彼らは負けずに立ち向かう!!だが、1人、1人と攻撃され、やがてイグニスが狙われる。
思いきり斬りつけられて地面に転がり、イグニスセイバーを手放してしまうイグニス…


ヴ:(思いきり剣を振りかざす)


イ:…!?


ヴィシアスがイグニスに、闇のエネルギーを込めたヴィシアスグレイを振りかざす…!しかし…、


エ:危なーい!!


それを庇う形で、エナームがイグニスの前に立ちはだかり、攻撃を喰らうと、今度は剣を突かれ、吹っ飛ばされる…。
驚き、苦しむ彼女の元に駆け寄るイグニスとマリー


マ:大丈夫…?しっかり…!!


イ:お前…何で、何でこんな無茶したんだ!?


変身を解除し、傷を負った怜を心配する2ライダー。そんな彼らに、怜は、


怜:アンタ、さっき、アタシの事、守ってくれたじゃん…。だから、そのお礼だよ…!
それに、アンタは生きるんだろ…?だから、死なせる訳にはいかなかったんだよ…。それに、アタシが大好きなアニキを、泣かせる訳にいかなかったから…


と、イグニスを庇った理由を話す彼女に驚くイグニスとマリー


怜:アタシね、アンタには、凄く感謝してる…アタシが、未来(あした)をどう生きれば良いのかを教えてくれたし、何よりも、アタシが本当は、「アニキが好きだ」って事にも、気付かせてくれたから…


イ:お前…


怜の感謝の言葉を聞き、俯き寡言に言葉を詰まらせるイグニス…


怜:色々と迷惑かけて、ゴメンね…。
それと、ありがと、ね…


怜は最後、イグニスにこの言葉を伝えて気を失う…


イ:(軽く体を揺らしながら)おい…!?


マ:大丈夫、気絶しただけだわ!


慌てて怜を呼び起こすイグニスだが、マリーは、彼女が気絶しただけと確認する。
するとイグニスは立ち上がり、マリーに怜を病院に連れて行くよう指示する


イ:黒木の妹は、命懸けで俺の未来(あした)を守ったんだ、だから俺も、(皆の事を想像しながら)彼女や、ユキや、新しい家族や、皆、人々の未来(あした)をしっかり生きれるように、やる事、しっかりやってこなくちゃ!!


こう言うイグニスの表情を見、これを了承したマリー。そして彼女は、


マ:良かったら、これ、使って…。
これで私も、皆と一緒に戦ってるって思ってくれれば、嬉しいわ!


と、変身を解除し、イグニスにマリーブレスを手渡した。
礼を言い、マリーブレスを右腕に装着し、インペアーズにフォームチェンジしたイグニスは、イグニスセイバーとシャドークライシスを手に、マリーに見守られながら、戦いの場に戻る。そんな中、ヴィシアスに苦戦中の6人。ヴェントスとテネヴル2人が同時にエネルギー攻撃を放つが、こちらに跳ね返され、変身を解除してしまう!また、テラ・サナス・グラシアがこれに屈する事なく立ち向かうが、剣で斬られ、変身を解除しながら地面に這いつくばってしまう…。
成す術なしの一同を嘲笑うヴィシアス。するとそこに、イグニス・インペアーズが現れ、皆が彼を見つめる!


ヴ:ん…さっきと姿が変わったな?
まあ良い…貴様、今度こそ倒されに来たか?


イ:ヴィシアス…お前は数々の国で世界恐鳴とやらを実現してきたんだろうが、今ここで、それにピリオドを打ってやるよ!


ヴ:何ッ…!?


イグニスの言葉に少なからず動揺するヴィシアス。そんな彼に、イグニスは続ける


イ:お前は、この戦いで、何か答えは見つかったか…!?


ヴ:フッ…何を言う?
世界恐鳴そのものが俺たちschwarzの答えだ!!そして、俺たちが生きるこの先も、ずっとな!!


と強気のヴィシアス。
これに対し、イグニスは、


イ:なるほど…実に呆れた奴だな(汗)
俺たちは、皆が未来(あした)に希望を持つ事が出来るようにするために戦う。そして、未来をしっかり生き抜くために…!!


ヴ:くっ…だからどうした、死ねーっ!!


イ:行くぜ!!

イグニスの言葉にキレたヴィシアス。周りがイグニスを心配する中、2人は剣を使いながら、激しい攻防戦を繰り広げる!しかし、イグニスは2つの剣を用い、炎と水と闇の融合エネルギーでヴィシアスを吹っ飛ばす。
立ち上がり、再びヴィシアスグレイで攻めるヴィシアス


ヴ:俺は、負けん…!!


イ:それはこっちだって同じだ!ただ、お前の戦う理由は実に下らねえけどな!
俺は今、この地球に暮らす人々の思いをパワーに変えて戦ってる…これが、負けるはずかねえ!!


イグニスはヴィシアスにこう言い放つと、キックをお見舞いする


ヴ:ライダーごときに俺が…いや、まだだ…まだだーっ!!ウォーッ…!!


ヴィシアスはイグニスを倒すため、ヴィシアスグレイに強大な闇のエネルギーを溜める…アロガントブレイクを決めるようだ…!
警戒するイグニス。すると、2つの攻撃がヴィシアスに命中する…!

フ:すまない、遅れた!


ブロントとフレムだ!
怯むヴィシアス。その隙を突き、イグニスはブラストディバイド・ダブルセイバーで更にダメージを与えると、続けてインペアーバッシュを決める!!
変身を解除し、倒れる小清水に対し、決めポーズを取るイグニスだが、小清水はふらつきながらも立ち上がり、


小:俺は、この国を…世界を、変えなければ、ならない…。
俺たちだけに与えられた、この…最強の力、で…


と言いながら、なおも変身しようとする。しかし…、


響:小清水!無駄だ、もう諦めろ!!


堅:それに、その力を持ってるのはお前だけじゃない…。数は特定出来ないが、レインフォーサーが出回ってるのは事実だ…


一同:ええっ…!?


小:何、だと…!?


レインフォーサーが各地に出回ってる事を知る一同


涼:となると、アヴリューの本当の目的は、schwarzの勢力を拡大させ、利用する事じゃなく…、


イ:俺たちを排除したり、ルーメンを探らせるたりするために、数多くの人間を自分の雑用にしようとしてただけって事か…


晶:人の悪意に付け込むなんて、何て奴だ…あの野郎!!


アヴリューの本当の目的を推測し、批判する9人


小:あの男…俺たちを見下し、バカにしてたと言うのか…!?くそぉーっ…!!


一方、アヴリューの真の目的を聞いた小清水は悔しさと失望感を露にし、嘆く。そして彼は、ヴィシアスグレイを手に取ると、9人にそれを差し向けながら、ゆっくりと歩み寄る。
これに警戒し、再び変身しようとする9人だったが、小清水は…、


小:もう良い…。
やるべきほどの事は全てやった…もはや、これまで…!!


と、敗北を悟りながら自爆した…


勇:潔く散ったか…


小清水の自害により、辺りは平生を取り戻した。そんな中、マリーも戻って来た。どうやら、怜は命に関わるような事はないようで、皆、ひと安心だ


実:やっと終わったな…


堅:いや、まだだ…!
恐らく、レインフォーサーが蔓延してるだろうな…


ち:そして、それを悪用する奴らがいる限り、私たちは必ず、それを止めなきゃ!


マ:皆、その戦いを、今度こそ最後の戦いにしましょう!


勇:ああ!そして、戦いはもう、繰り返さないようにしないとな!!


schwarzは倒したが、今度は、彼らはレインフォーサーを悪用する者たちを止めるための戦いに出なくてはならない…!そして、その決意をした10人が走り出す…!!
それから月日は流れ、今もなお戦いは続いてると思われるが、この日は何事もなく、平和な時間が流れていた。なお、気になる一同だが、実・晶奈・白鳥は福祉のボランティアを、涼平とちなみ、あかねは各自、会社の仕事を、響・堅・仁美・アトラム・シニストたちは、各自の店の仕事をするなど、皆、普段の生活をしていた。
そんな中、怜が兄の墓前に手を合わせている。そして彼女は、墓を見つめながら、


怜:(心中で)アニキ、アタシの事、ちゃんと見ててくれてる?
ねぇアニキ、大好きな人を愛する事、忘れない事…これも、生きるためにとても大切なんだよね…!


と心中で呟く


怜:よし、今日も精一杯生きるか!!


怜は、元気よく寺を後にしたが、その後ろ姿を、黒木の霊魂が笑顔で見つめている。
マリーは、戦いが完全に終わるまでの間、地球に滞在する事となり、まだ大福弁当で働いていた。
彼女が働いてると、ステラス星にいる姉・アユカから連絡が入る。なお、現在のこの星は、遥か遠くまで満開に咲き誇る花々が風に揺れており、これを見ながら、アユカが話す


ア:マリー!


マ:あっ、お姉ちゃん


ア:どう、元気にしてる?


マ:うん。けど、ごめんなさい、また帰れそうにないの…


ア:そっか…。
でも、地球にだってまた、明るい未来(あした)が来るわ!ステラス星がそうなったように…


マ:そうだね、繰り返さない未来(あした)はないもんね!


マ:(笑顔)


地球に、再び平和な未来(あした)が来るように…それを願う姉妹であった。
最後は某公園。ここで、子供を抱っこしながら、主婦たちと楽しそうに話してる、ある母親の後ろ姿。するとそこへ、配達を終えたと思われる勇一がやって来た!


勇:ユキーっ!


幸:あっ、パパ~!
逸~、パパが迎えに来たよ~!


母親とは幸美だった。彼女は息子・逸と共に、笑顔で勇一を出迎える。
なお、逸と言う名前は勿論、黒木の名前を頂戴した。
他の主婦に挨拶し、車に乗る2人。そして勇一は車を走らせ、大福弁当へと戻るのであった…


勇(ナレ):俺たちは今、こうして普通の生活を送っている。けど、戦いはまだ、完全に終わった訳じゃない…。
そして、戦いが終わっても、俺たちは長い人生の旅をしなければならない…。その先で何があるのか、何が起こるのかは分からないけど、はっきり言える事は、この地球(ほし)に、未来(あした)をしっかり生きようとしてる人たちがいて、羽ばたこうとしてると言う事、そして、俺たちには、未来(あした)があると言う事…!
どうか、皆が希望を持って前に進む事が出来ますように…


それじゃ、いつか逢える、その日まで!