○書籍「加門七海の鬼神伝説」/加門七海・著 | 悪の司令官の耳目思記(じもくしき)

悪の司令官の耳目思記(じもくしき)

 こちらは、非アダルトなエッセイブログです。
テレビ、映画(主にレンタルDVD)、書籍(主に図書館蔵書)や
外出した時のことを題材に思ったことなどを、書いていきます。

 作家でエッセイストであり、何故か鬼が好きな著者が、古代日本から伝わる鬼神伝説を、鬼側の視点で考察し、解説している書籍で、初版とNDCは2020年7月30日/388.1です。

 酒呑童子や鈴鹿御前の鬼神伝説、さらに土蜘蛛と称された者たちの末路を知り、筆者が連想したのは、古代日本の宗教戦国時代。

 天孫降臨前の日本には、卑弥呼を代表とする巫女降霊派と、各地で鉱物などの豊かな土地を守る地元独自の守り神派が存在しており、天孫降臨派たちは巫女降霊派を土蜘蛛、地元の守り神を鬼と称したのではないかと……。

 こういう鬼側の視点で考えたことが無かったので、面白かった。