○書籍「人生が変わる最高の教科書『論語』」/小宮一慶・著 | 悪の司令官の耳目思記(じもくしき)

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 経営コンサルタントである著者が、2500年前の中国でまとめられた『論語』を分かりやすく解説している書籍で、初版とNDCは2016年2月12日/123.83です。

 まえがきで著者は「『論語』にあるのは、人生を豊かに生きるための『考え方』」と解説しており、京セラの創業者である稲盛和夫さんが述べた「人が成功するためには考え方×能力×熱意のかけ算で考える必要がある」という言葉を紹介している。

 そうなんだよねぇ。今の現状を良い方向に向かわせるか、悪い方向に向かわせるかは、考え方次第で違ってくるんだよねぇ。


 本書の中で興味深い解説文をあげると……

「学んで考えて実践して、また学ぶ。このサイクルを繰り返そう」

 市民大学とかの授業で「学んだ」ことだけに満足するだけではもったいない。その知識を使って考えたり、実践しないと学んだ知識は活かされないからねぇ。まぁ、すぐに実践できない場合は、脳内でシミュレートしておくと、問題点とか不足している情報とかが認識できるから、いざという時に役立つと思う。


「できる人ほど『分からない』と認め、学ぶ姿勢を持つ」

 これは、自分自身が『まだまだ勉強不足な存在』だと自覚してるかどうかで違ってくる。自覚していれば、恥ずかしがらずに尋ねることが出来るけど……。筆者の場合、新しい仕事のやり方等を教わる場合、常に自分が教える立場となり、自身の言葉で説明することを想定しながら学んでいます。こうしないと、なんとなく分かったつもりになっちゃうからねぇ。


「言うことと行動が伴わない人は信頼に値しない」
「寡黙だがやるべきことをやっている人が成功を引き寄せる」

 これは、自分が仕事を任せる立場となって考えると分かりやすい。


 著者は、松下幸之助さんが述べた「個別のお客さま一人ひとりは間違うことはあっても、全体のお客さまは神のごとく正しい」という言葉を紹介しているが、これが三波春夫さんが舞台で言っていた「お客さまは神様です」の真意じゃないかと思うのだが。

 これからも、良い「言い方・やり方・考え方」は学びたいねぇ。