今更ながら楽園追放見ました。なんか最近もうほんと考古学みたいなアニメの楽しみ方してる。

尼でペンタブ買うときにアマゾンプライム入ったんですけど、これ月300円ちょいで送料とかkindleの特典とか映画アニメドラマ見放題とかすごいお得。マジ時間泥棒。

ブラック★ロックシューターのアニメでサンジゲンの3DCG大好きになって、まどマギで虚淵作品にハマったのでそのつもりで見始めたんですけど、制作はグラフィニカってとこでしたね。勘違いしてましたごめんなさい。次はタイバニ見よう。

セル調よりもCGっぽさが強い気がしますねグラフィニカのは。フルコマ多用してるからかな。

まあそれはそれとして、作品そのものはとても面白かったです。

 

 

***

 

まずアンジェラ。なんか生意気な小娘だなーって最初思ってたんですけど、終盤ディーヴァに帰還する頃には結構素直な面も見えてきて、なかなか可愛いとこもあるじゃんみたいな。

サンドワームの群れに突っ込んで肉弾戦して負けそうになっちゃってたり、無駄弾は打たないって宣言したくせに結局最後撃ちまくってたりするあたりちょっとアホの子みたいですね。そんなとこもそれはそれで良いんですけど。

人の気持がわからないってわけじゃないんですね。手柄にこだわり過ぎてて周りが見えてなかっただけというか。ロック音楽についても最初は こんな雑音!みたいな態度でしたけど、ディンゴやセッターと会話するうちに価値観が変わってきたんだと思う。

だからディーヴァに帰還してフロンティアセッターを擁護するシーンは普通に良い子だった。尊い。頭なでなでして子供扱いするなって怒られたい。

あとディーヴァの幹部3人衆はほんとにこの糞上司!ってあのダビデ像みたいなやつぶっ飛ばしたくなりました。ちょっとAIが賢くなっただけでオメーら臆病すぎんぞ!

ラストのアーハンのロボバトルシーンは、いやーもうカッコよすぎてなんか涙出てきた。

重力での曲率計算しての超長距離射撃とかアホちゃうかと。男なら絶対燃える。

途中下敷きになった保安官が居たけど、マテリアルボディで死んだらどうなるんだろう。データ転送してようやく無事帰還って感じだったから、普通に死にそう。ああ、お気の毒・・・。

ディーヴァの市民権剥奪されて反乱して、完全に楽園追放されてどうなることかと思いましたけど、なんだかんだでラストの車内で大口開けて笑ってるシーンみて安心しましたね。荒廃した地球とかディーヴァの追手とか、色々大変だろうけど頑張ってほしい。

 

***

 

ディンゴ。優秀、だけど素行不良。って評価そのまんまでしたね。軽いんだけどなんか憎めないなぁ。アーハンを撃ち始めたときは何をしてるんだこのチャラ男はぁ!?ってビックリしましたけど。敵かと思った。

暴漢のナイフを拳銃で撃ち落としたりとか、アンジェラが熱出したときに任務がどうとか言ってる場合じゃねえ ってオンラインにしようとするとか、イケメンオーラ出しすぎですね。ほんとズルい。あんなもん惚れるに決まっとるやろ!

ディンゴがディーヴァに行かない理由を打ち明けるシーンですけど、「肉体という檻から解き放たれても、社会という檻の中にいるんじゃないか」、ってハッとさせられましたね。結局自由ってなんなんでしょうね。まあ生きてる限りなにかしら制約があって、それの対比として"自由"ってものがあるから、全知全能になって自由そのものになったとしても幸福ではないんだろうなぁ。満腹でしあわせ~ ≒ 飢えを凌いだだけ って序盤でアンジェラも言ってましたけど、結局そんなもんなのかもね。だからその制約が肉体であろうが社会であろうが、何かに縛られてることには変わりない。なら俺はこっちを選ぶぜ!ってとこでしょうか。

でもほんとなんで人間というか生き物全部こんなに競争が好きなんでしょうか。仕事しないでじゃぱりまん食って生きてたい。優しい世界。

 

 

***

 

 

フロンティアセッター。AIが自我を持つってのはまあ使い古されたネタなんでしょうけど自分は大好きですほんとに。ニーアオートマタとかほんとツボでした。

ファーストコンタクトとかジェスチャー可愛すぎるでしょ。ロボ萌え。さぞ恐ろしい奴らが居るんだろうなって身構えてたので拍子抜けしました。

ディーヴァは電脳化、セッターは外宇宙の探索と、進化のベクトルが違っただけかなって感じですね。セッター側にはもう人類残ってなかったので失敗といえば失敗ですし、宇宙探索自体博打みたいなもんですけど。はぁ~ディーヴァ側と和解してほしかったなぁ許さんぞダビデ像。

ディンゴと音楽について楽しそうに話するシーンは頬が緩んできましたね。高所恐怖症だから一緒に行けないってなんでだよディンゴ!って一瞬思いましたけど、まあ何年かかるかわからない宇宙の旅とか普通に怖いです。面白い相棒付きとはいえ。

たどり着いた星で、人類の末裔ですって言うのかなぁ。言わない気もするなぁ。普通に紳士的な挨拶しそう。とはいえあの別れのシーンは泣く。

 

***

 

虚淵作品って鬱が多いって聞きますけど、バッドエンドじゃなくて振り出しに戻るみたいな終わり方なんじゃないかって思う。まどマギとサイコパスしか見てませんけど。ディンゴの車がミサイルで横転するシーンはちょっとヒヤっとした。心のなかで死なないで!って叫んでた。虚淵不信。

でも楽園追放はちょっと違うのかな。サイコパスに近いかもしれないですね、ちょっとだけ前進みたいな。

アンジェラは新しい生き方が見つかって、ディンゴには新しいパートナー、フロンティアセッターは本来の目的を達成できて。一人ぼっちで旅立ってしまったのはちょっと切ないけど、旅立つ前に良き理解者に出会えたことは救いかもしれませんね。