今となってはずいぶん昔のことになってしまったお遍路ですが…。

私にとって、とても大切な思い出になったので、備忘のためにも残しておきたいと思います。もしかしたら「私もお遍路したい!」と思う方もいらっしゃるかもしれないし。

 

一番の札所から八十八番札所を目指す「順打ち」では、徳島→高知→愛媛→香川を訪れるので、スタート地点は徳島空港。

 

徳島を訪れたのは人生初で、一番札所までは割安な乗合タクシーを予約しておきました。乗客は私だけだったので、「お寺をお参りする時間は大体20分。納経所は17時に閉まるから、時間をちゃんと計算して行動しないとダメだよ」など、マンツーマンでアドバイスをいただいて感謝。

 

一番札所の総合案内所に到着。これからお遍路するならどうぞ、と言われてお遍路さんの帳面に記帳。私もこれからお遍路さんだー。

 

一番札所、霊山寺の大師堂です。

札所では、本堂と大師堂にそれぞれお参りします。

ろうそくとお線香を備え、お札とお賽銭を納めてから、お経を唱えます。

「お経ってお坊さんが唱えるものでしょ」と思っていた私ですが、一応お遍路さんになったのでw、持参したコンパクトな経本(読み仮名付き)を毎回読み上げる、御本尊の真言(例えば御本尊が阿弥陀如来様なら「おん あみりた ていせい から うん」)を三回唱える、大師堂では「南無大師遍照金剛」を三回唱える、をしました。

お参りが済むと、納経所で納経をいただきます。納経とは、平たく言ってしまうと御本尊の御影(お姿)のカードで、各寺で1枚いただけます。

 

今年は「空海」が醍醐天皇から「弘法大師」号を授与されて1,100年にあたり、御詠歌も一緒にいただけるため、結果として2枚カードをいただきます。

 

 

後日譚ですが、大切に持って帰った御影と御詠歌(失くしたからといってまたいただけるものでもないので)は、ネットで購入したこんな保存帳に綴じ込みました。

 

 

札所をまわる時、ありがたいのがこんな表示や、昔ながらの道標。

徳島は特にこうした道標がたくさんあったので、辿っていくとなんとかなりました。

 

お遍路ビギナーの徳島の旅、続きます。