あくび@TOKYO-jakuchu01

いわて銀河の前日、岩手県立美術館に「若冲が来てくれました」展を観に行きました。

あくび@TOKYO-jakuchu02

仙台、盛岡、福島を巡回するこの特別展は、江戸絵画のアメリカ人蒐集家ジョー・プライス夫妻
の好意で実現。

震災の被害にあった土地を元気づけようと無償で作品を貸出したばかりか、自ら日本の美術館に
作品の提供を働きかけてくださったご夫妻に、懐の深さと日本への愛情をひしひしと感じます。
子ども達が楽しく作品を観られるようにというご夫妻の希望で、タイトルや説明にも工夫が凝ら
されていました。

酒井抱一、鈴木其一、長沢芦雪…、どの作品にも飄々とした軽みとそこはかとないユーモアが
あって、夫妻のコレクションのポリシーが透けてみえます。

出色はやっぱり、若冲。
まるで本物の羽根が貼付けられているみたいに立体的でリアルな鶏の絵もすごかったけれど
(若冲は鶏を飼って、動きを研究しつくしたらしい)、シンプルでおしゃれな絵も素敵。

中でも布袋さんの土人形が並ぶ「伏見人形図」と、動物と鳥がにぎやかな「鳥獣花木図屏風」
は大好きになって、何度も前を行きつ戻りつして見入ったのでした。