あくび@NY→ロンドン-ballet

週末、キューバ国立バレエ団の「La Magia de la Danza(バレエの魔法)」をColiseumへ観に行ってきました。前半が「ジゼル」(第2幕)、「眠れる森の美女」(第3幕)、「くるみ割り人形」(第2幕)、休憩をはさんで後半は「コッペリア」(第1、2幕)、「ドン・キホーテ」(第1、3幕)、「白鳥の湖」(第2幕)、フィナーレ「Gottschalk Symphony」と、見所てんこもり、幕の内弁当みたいなプログラム。前の演目のダンサーが拍手に応え終わるや否や「ジャーン!」と次の演目が始まるもりあがりっぱなしの構成は、ハバナで見た「トロピカーナ・ショー」に通じるものがあるような、笑。(画像はThe Guardianのウェブサイトよりお借りしています)

ホセ・カレーニョ、カルロス・アコスタ、シオマラ・レイエスら、現在アメリカン・バレエ・シアターで活躍しているダンサーを輩出しただけあって、パフォーマンスのレベルはとても高かったです。それに男女とも小顔×ぱっちりおめめ、カモシカのように細くてながーい手足で、ルックスも美しいバラ でも残念だったのは振付けの古くささ。長年このバレエ団の芸術監督を務めている重鎮アリシア・アロンソが、プチパやイヴァノフのオリジナル振付けに手を加えているんですが、どうにもこうにも重たいというか、センスがいまっぽくないというか。たとえばポワントで立って、パートナーのサポート無しにバランスを取るのって難易度はとても高いと思いますが、そればかり見せられてもねぇ…。

技術よりも、全体の勢いや「華」を重視したプログラム構成だったらもっと良かったのに惜しいのう…と思った一夜でありました。ちなみにキレのいいジャンプで大喝采を浴びた「コッペリア」のYonah Acosta君、いま調べてみたらカルロス・アコスタの甥御さんだそうです。