電車を下りて徒歩五〜六分の得意先に向かって歩いていた。あと四〜五十米というところで目眩がした気がし、日陰で立ち止まる。目の前に電柱があったので左手を差し出して寄りかかる。貧血っぽいな、と思い両手を膝にあて前屈みになる。深呼吸してみたが良くはならない。とはいえ、ここにいても回復しないと判断し得意先へ向かうことにした。着けば涼しいはずだ。歩き出すと倒れそうで恐怖を感じたが、えいやっと足を踏み出す。なんだ、目の前じゃないか。
用を無事済ませ、駅に戻る途中のコンビニで水を買いクピクピしながら帰った。
たかが三〜四分歩いただけで熱中症になるのだろうか、と不思議に思うが症状からすると、そうなのだろうな。いやはや危険な暑さだ。