こんにちは☔️
先週は急に暑くなりましたが、
今週はまた梅雨の気候が続く関西です。
本日は生徒さんがレッスンで
シューマンの歌曲をはじめられました☘️
なかなかいい画像作れたな✨
ロベルト・シューマンの
26曲からなる有名な歌曲集
「ミルテの花」より
第24曲"君は花のように" です。
シューベルトからリートを始められましたが、
とても柔らかく深みのあるお声をお持ちなので、
シューマンもお似合いだろうと
何曲かおすすめしたうちの一曲です。
歌曲集「ミルテの花」は、
シューマンの"歌の年"と呼ばれる1840年、
9月12日に結婚したクララに宛てて
結婚の前日に贈られた歌曲集です。
作曲家の夫がピアニスト(作曲家でもある)の婚約者に
歌曲集を贈るなんてロマンチックですよね💐
ミルテとは、歌曲でよく聞くお花ですが
和名は「ギンバイカ(銀梅花)」というそうです。
地中海沿岸が原産の常緑低木で、
夏にお洒落な白いお花をぽんぽんと咲かせます。
(英)マートルと呼ばれハーブとしても使われるそう。
お花は結婚式などの飾りに使われるらしく、
別名は「祝いの木」。
聖書の中にも、「喜び」「平和の象徴」として登場するそうです。
実は、この歌曲集にミルテという題名の曲はないのですが、
結婚にぴったりの、縁起の良いお花の名前がつけられていたのですね。
今日のレッスン室のお花はエキナセアでした。一応ハーブ🌿
さて、この第26曲「君は花のように」は、
ドイツの詩人、ハイネの詩によるもの。
歌曲の題材としてたいへん人気な詩で、
有名どころでは、
リスト、ルービンシュタイン、ブルックナーなど、
沢山の作曲家が曲をつけています。
(歌曲では有名な詩にたくさんの作曲がなされるのはあるあるなのです…!)
ハイネは題名をつけていないのですが、
その場合は、おおかた詩の一行目を
タイトルとして呼称することが多いです。
この曲は、私が学部生の頃に
ドイツ歌曲演習で知った思い出深い曲です。
甘くやわらかく、ピアノと歌のハーモニーが美しくて…
なんともシューマンらしい曲だなと思います。
曲を通して流麗なのです。
ちなみに、そのシューマンらしさは、
歌い手が苦労する部分でもあります😅
1️⃣拍がとりにくい
特に譜読み段階、慣れていない時は
歌い出しの拍が分かりにくいのです。
ピアノの中にスーッと歌が重なるのが
彼の曲の素晴らしいところなのですが、
裏拍からはじまったり、
同じメロディかと思えば今度は一拍目から始まったり
シンコペーションがあったり…
慣れるまで忙しいです🤣
2️⃣流れるようなメロディが難しい
流麗さが素晴らしい…のですが、
この旋律きれいだな〜と歌っていると
歌も引っかかりがなく流れていきます🫠
ここで詩に立ち返ってみましょう。
例えば一行目
Du bist wie eine Blume
君は花のように…
ここで大切にしたいのは、
「花」を意味する単語"Blume"なので、
そこに重きが置かれるように演奏します。
このようにして、
フレーズごとに、
どの言葉が大切なのだろう?と
気をつけて見ていくと
また楽譜が違って見えてきます。
もちろん、発声が滞ることのないように🎶
また、きれいで美しいと思える曲は、
激しかったり重たい曲に対して
粗が目立ったり、
ちょっとした歌い方で印象が変わるので、
またちがう難しさもあります。
まずは、ドイツ語として聞こえるように
子音をはっきり飛ばすように意識して、
口の筋肉がだんだん慣れてきますので
そうしたらどう色のついた子音にしようか?と
探っていくのも面白いと思います。
さて、今日は長くなりましたが
レッスンが楽しかったのでつい色々書きました
それではまた次回!
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