母が亡くなってから2週間が過ぎた。


最初の何日かは、通夜に葬儀にバタバタして

あっという間に過ぎた。


通夜も葬儀も、仕切りたくてしょうがない妹と、

呆然としてなんも出来ない姉(=ワタシ)とで、

凸凹コンビながらも、なんとなく和やかに終わった。


我ながら良い家族葬が出来たと思う。


葬儀屋スタッフさんも良い人ばかりでした。

Mさんは田植えで実家に帰ってて

葬儀のお世話は別の方がしてくれたけど、

ホントに親身になってテキパキとこなしてくれ、

わからないことは教えてくれ、

足りないものは用意してくれ、

至れり尽くせりでした。


だけど、葬儀の前から気になってた。


妹は喪主をやりたかったんじゃないか。

もともと妹なのに姉みたいなところあって

人を押し退けてでも前に出たがるタイプ。


喪主は、長女さまで、とスタッフが言った時から

その場では、はい、お姉ちゃん、どうぞ。

と言ったけど、ワタシのやることなす事不満そうにしていて

特に打ち合わせの時なんかは妹がほぼ仕切ってた。


気がついたら妹だけスタッフのところに行って、

何やら話し込んだら相談したりしてた事もあった。


まあ、ワタシも何やれば良いかわかんなかったし

助かったと言えば助かったのだけれど。


ワタシはずっと母のそばに居た。


亡くなった時は間に合わなかったけど

それからムスメと二人で、ずっと母と一緒に

病院から葬儀場の控え室まで車で一緒、

その日は夜中まで妹も旦那も来なかったので、

それまでもずっと一緒。


夜は妹は(雑魚寝が嫌で)実家に泊まったけど

ワタシとムスメは、夜も母のそばで寝た。

朝、妹は早めに来て、スタッフとワタシと打ち合わせが終わると、

すぐに、一旦千葉に帰って行った。

通夜は次の日には出来なくて、亡くなった二日後になったが、

その間も、何時間か、わたしたちの家に喪服などを取りに帰った以外は

ずっと母と一緒にいた。


湯灌、清拭の時も、ワタシとムスメでずっとそばにいた。


生前だって、母の側にずっと居たのはワタシ。


妹は、それが気に入らないのか、やたらと嫌味を言ってくる。


なんだか雲行きが怪しくなりそうだったが、

通夜の時も葬儀の後の会食の時も、

ワタシは一滴もアルコールを摂取しなかった。


そうする事で冷静を保って、


淡々と葬儀は終わった。