
兄が突然亡くなってから、二週間たちました。
まだ、50前でしたが、 もともとお酒が好きでしたし、不摂生極まりない生活でしたので、直接の原因は急性膵炎でしたが、多機能不全でもありました。
去年の暮れに父がなくなり、父の初盆の数日後に兄の突然死で、呆然とする母でした。
母とレトリバーが残された家
大型犬と散歩に行ける体力もない家族に飼われていたレトリバーは2歳で、体重がオーバー10キロになっていました。
子供の頃は家の中を自由にさせていましたが、大きくなってからは、暴れるという理由で、庭でつながれるか、部屋で鉄格子のようなゲージの中。
ゲージの床に柔らかいマットや布もなく、この中で、この子は、ずっと尻尾を振って甘えてたに違いない、尾の一部がまさつでハゲて、毛がなくなっています。
近所から非難の手紙を何度かもらうほど、とにかく吠えて吠えて吠えています。
兄の葬儀の日に集まった親戚の方々と母が残された犬をどうするか話しあってて、皆が口を揃えて、「吠えすぎる、大きな犬は母には無理だ、処分しかないと」
誰が吠える犬にしたのだろう!あの子だって、ちゃんと散歩して愛してくれる家族に迎えられたかったよ!
残されたこのレトリバーを大切にしないと、兄も無念に思うだろうと説得し、なんとか
とりあえずは、犬の散歩のアルバイトを契約して来てもらうようになりました。
当然ですが、まだまだ落ち着かず、今後の生活のことは何も考えられてない状態の母です。
兄との確執があって、ずっと疎遠になっていた実家ですが、レトリバーのこともあって今後も頻繁に帰ることになりそうです。
「待っててね、らんまる 」 この子にも、お腹を出して無防備に眠れるような生活を必ず用意します。