心屋塾マスターコース82期(ジェニマス) 
受講中のあこです




マスターコースのワークで出て来た『大前提』の元になったであろう事から書きます




長いし、暗いし、重いけど

私の中で出してしまいたい事だから

頭で考えてるだけじゃ出しきれないから

『ここ』を出してしまわないと、進めないから

自分のために書きます








私はお母さんが大好きだった



優しくて、めったに怒らないし

3人兄弟でひとり年の離れた末娘の私を

いつも可愛い、可愛いって言ってくれてた



ずっとお母さんの近くにいたくて

お母さんがいつか死んじゃうって事を考えただけで

大泣きして、みんなに笑われた事もあった




けど、どこかいつも悲しそう

笑っててもしんどそう




心がどこか他にあるような




何か話しても

心が繋がってないような

私の事を分かってくれてないような

そんな感覚もあった




いつも忙しそうで

何かに追われて


いつもいつも

お金がないって言ってて


お出かけしてもお父さんを気にして急いで帰るし

ゆっくり話もできない




そんなお母さんを困らせちゃいけないって

小さな私は、私なりに気をつかってた




私がポンッと思った事を言った事で

お母さんが困ったり心配して

その事を他の人に話してるのを

聞いた事が何度かあって

困らせちゃいけないって思って

いつからか、私は思ったことも言わなくなってた




父は自営業で、仕事がない日も多く
毎日夕方から飲みだしては、怒鳴り
暴れることも多かった


飲まないと優しい父だったが


父を怒らせないように家族が気をつかってた



母もすごく気を使っていたが
たまに地雷を踏んで怒られてた


私もたまに踏んでキレられてた





母は私が小学生のころに鬱になった




中学の頃は調子良くなってたけど
高校に入ってから、悪化して
いちど自殺未遂をしてからは
入院したり通院したりしてた



家の空気もすごく悪かった



お母さんにとにかく気をつかってた



お父さんも機嫌が悪かった



またいつお母さんの鬱が悪化するんじゃないかって
ドキドキしてた




そのころ私は新しい彼氏ができた
正直そこまで好きじゃなかったけど
気持ちが弱ってて、誰かに頼りたかった
分かってくれる人が欲しかった
外に出たかった
自由に遊びたかった



ある日、朝方まで彼氏といた



朝帰ってきて、学校行って、そのままバイトして帰ってきたら、夫婦喧嘩をしてた

喧嘩というより、お母さんがおかしな事を言ってるのをお父さんがとめている感じだった




そして、お母さんが私に言ってきた




「男と朝までいたと言うことは、そう言うことや、もうだめ、もう私死ぬしかない」




心臓が破裂しそうだった




「何言ってるの、死なないで、ごめんなさい、ごめんなさい!死なないで!!お願い!死んでどうなるの!死なないで!!!」




泣きながらお母さんに言った、叫んでた




どうやっておさまったか、覚えてないけど

その日は心臓がばくばくしながら、寝た




数日後、夜、突然父から




「お前のせいや!」




と、怒鳴られた




母がこうなったのは私のせいだという




父は父で自分を責めてたんだろう

行き場のない怒りがこちらに向いただけなのは分かってた




でも、私は私で、自分を責めていた





その数日後、私が母の腕時計を(いつもどおり)つけていたら

母から「使わないで」とちょっと怒って言われた

急に言われて、私も怒った顔をして黙って返した




翌日、中間テストの朝、私が出て行こうとしてたら

母が来て



「昨日ごめん、時計のこと、テスト大丈夫とね?



なんか申し訳なさそうに、弱々しい顔で言ってきた



腹がたってたのとその顔が見たくなかったのと、テスト勉強なんてしてなかったのと、色々で、目も合わせないようにして、黙って家を出て行った




テストは全然出来なかった


休み時間に机に伏せて寝てたら

担任でもない先生が慌てて教室に入ってきた



「お母さんが事故に遭われた。すぐ帰るぞ」



先生の車に乗せられ家に向かった



先生は滅茶苦茶に焦ってた
すごいスピードで走ってた



「先生、事故って、どうしたと?大丈夫っちゃろ?」



先生が言葉を濁す


なんか、嫌な予感がした




家に帰ったら誰もいない


そこに近所のおばちゃんが来た




「黙っとってもしょうがないけん…お母さん…亡くなられたとよ、地下鉄に轢かれて」



一瞬、頭が真っ白



次の瞬間には「わーー」って大声を出して泣いてた


こどもみたいに声を上げてしばらく泣き続けていた




いつのまにか先生も近所のおばちゃんもいなくなってた









長くなったので次に続きます



いつかの空




※思い出しながら、書き足してます