就職とほぼ同時に大学時代から付き合い、一方的に結婚を考えていた彼女と別れた私は東京で一人暮らしを始めた。
何もかもが新しい世界。自分で早起きをして、洗濯して、料理を作って、風呂を沸かして、買い物して、外食して・・・、出勤して、帰ってバタンとベッドに倒れて・・・早起きして、洗濯して・・・。
んんん?気がついたら同じことして1年が経ってしまった。
これが社会人の無限ループというやつか。
外の女性との出会いは無くなっていたような気がした。
そこで自分は絶望感に打ちひしがれた。
大学生時代に確信した伴侶候補(一方的)を失い、周りの女性は怖い怖い看護師さんと先輩だけ。
「これはまずい」
実は、看護師さんとも何人かとお出かけとかしたが、どうもうまくいかなかった。
多分波長の問題だったのかな、良い方ばっかりでしたが、一生涯のパートナーとは考えられなかった。
この職場では正直言って出会いはある方であるがあまり内々で生涯のパートナーを作る気にはならなかったのだ。
しかし自分は当時27歳。晩婚化してきている年齢ではあるが、早めの結婚は自分の中では理想だった。
悩みに悩んでいた自分。
なんとなくSNSを開いていると「独身男性必見!男性足りていません!マッチングアプリ●●●」
うーん、いわゆる「出会い系」ってやつ?
ふーん。
最初は抵抗があったためスルーする予定であった。
が、気がついたらダウンロードまで行っていた。
何を自分をここまで動かしたのか・・・
不明だが、おそらく焦りなんだろう。職場では40歳独身男性がちらほらいた。これが怖かった。あくまで自分の意見です・・・
あとは自分がハゲ家系だったからか。禿げると結婚しにくくなるという偏見からだった。
正直な話、マッチングアプリは面白かった。
狭い鳥かごの中で似たような職業の彼女を見つけるなんかよりも魅力的で、充実した時間となった。
システムをいうと、プロフィールを見ていいねを送る➡︎それに反応して相手がいいねを送る➡︎メッセージを送れるようになり、うまくいけばリアルワールドで会う
合う合わないはあるから途中で音信不通になって終了することが多かったが、実際に何人かお会いした。
普通の企業のOLさん、洋服のデザイナーさん、UIのデザイナーさん、就活中の大学生の相談相手にもなったきがする。
けれど、交際までは発展しなかった。
非効率的なやりとりに嫌気がさした自分は、そのアプリをやめようと思った。
やめようとアプリを開いたときに、たまたま検索されて、トップ画面に映っていた一人の女性が気になった。
海外旅行の写真のような背景の写真。特別可愛いとか美人とかではないけど、何か引っかかったのがその時の印象。
芸能人が「出会った瞬間にビビッときたんです!」とか結婚会見で言うような感覚・・・までではないけどなんとなく惹かれるように写真をタップ、プロフィールを開いた。
・Aさん 薬剤師 ●歳
➡︎イニシャルも一緒だし、職種も年齢も一緒じゃねえか。やりにくそうだな。
閉じようと思ったけど、なぜか いいね を送っていた。
それが自分の人生を揺るがしたなんて今になってみないと説明ができなかった。
いいね が返ってきた。
またメッセージのやりとりが始まった。
正直だるかったということは否めない。
けれど、彼女に大学の名称を聞かれ、答えた瞬間に弾けた。
「●●大学!?一緒ですね!」
ああ・・・やりにくいな。
けれど、今までの人と比べると共通点が多いため、話が尽きなかった。
しばらくして彼女とご飯の約束をした。
どうやら自分の職場と彼女の実家が近いらしく、その周辺で食事をする話になった。
食事をしてみると彼女は品のある女性であった。
その後もデートをし、何回目かのデートで告白、見事彼女を手に入れたのでした。
彼女っていい響きだと思う。
けれど、実際の妻にするのには、しっかりしていてほしいと言うのが私の意見だった。
結論から言おう。
彼女は、私の何億倍もしっかりしていたのだ。むしろ自分がしっかりしていなかった。
彼女はその2年後、私の妻になった。
彼女に合わなかったら、今の自分は知らない世界を覗こうとも思わなかったはずだ。
具体的に言うと、株、不動産、保険など。
自分の常識は恐ろしく欠落していたのであった。
ロバート・キヨサキさんのお言葉を借りるが、「お金のために働いていた」自分が、「お金を働かせる」自分へ進化できるよう、精進していきたい。