Tea time of the life

Tea time of the life

工作好きベーシストのブログ。
エフェクター、アンプ、楽器、etc...

予定していたベーストラップと吸音パネルの設置を終えました。

部材にまだ少し余りがあるので追加するかもしれませんが。

 

とりあえず配置と見た目はこんな感じ。

 

ベーストラップの配置

 

壁Aと壁Cのベーストラップ

 

壁Cと壁Dのベーストラップ (壁D側から見た様子)

 

壁Cと壁Dのベーストラップ (キッチン側から見た様子)

 

壁Aのベーストラップ

 

吸音パネルの配置図 (上からみた図)

茶色が設置済み、オレンジが追加するかもしれない箇所

 

設置の様子は以前の吸音パネルの設置の記事にあります。

 

 

で、結局音はどうなったんですか?という話です。

まず、周波数特性の比較です。

 

赤字で色々書いてありますが、何が書いてあるかというと、

 

70Hz以下は変わらず。

80-300Hzのレベルが全体的に上昇

200Hzのディップは完全に消失

500-2kHz: ディップのあった周波数の下降量が減少、全体的にスムーズに

2k-4kHzは少し落ち込んでいるが、聴覚上は逆に大きく聞こえる。人間、もしくは自分の耳の特性?(等ラウドネス曲線)

2kHz以上:全体的に振幅が落ち着き、レベルが上昇

 

肝心の聴感ですが、施工前と後では全く違います。

一番の違いはベースのフレーズがわかりやすく、ローエンドも音源にしっかり含まれているんだ、という事が認識できる点です。

あるドラマの主題歌で、これ、ベースどこに入ってるの?という曲があったのですが、現在はしっかり聞こえます。

また、狙ったわけではなかったスネアやギターのバッキングの音も改善されたことがわかりました。

 

今まで行ってきた周波数測定はスマホの測定アプリ、サイン波のスウィープ音源はYoutube、マイクもiPhoneのものですので、当たり前ですが正確なわけはなく、目安として利用してきました。

たとえばいつも見られる50Hz付近のピークは、別のスウィープ音源やピンクノイズを使用すると、ピークとしては現れてきません。

 

ではどのように確認してきたかというと、スウィープでの測定でリスニングポジションでのピークやディップを見つけたら、その周波数の(例えば200Hz)のサイン波をKRK Audio Toolで出力し、スマホでの音量測定と、自分の耳で部屋のどの場所がピークを持ち、どの場所でディップになるのかをいちいち確認していました。

ベーストラップ、吸音パネルをある程度設置するたびにこの作業を行い、変化を確認し、どの程度の効果があったのかを自分なりに評価します。

設置後の確認で周波数特性にあまり変化がなくても、聴感は大きく変化があることもあります。

これは別の測定ツールを利用しないとわからないポイントだと思います。

 

壁Cのベーストラップの数が一番多いですが、ここはもう少し一つ一つのサイズが大きい方が良かったと思います。

サイズが大きければおそらく壁Cのキッチン付近のみに集中して配置することにより、より大きな効果があったと思います。

というのも、80Hzとか低いサイン波で確認するとこの辺りはすごく濃いピークがかたまっているからです。

しかし、部屋の構造と使用可能な部材の関係からそれは断念し、今のサイズのベーストラップをほぼ壁Cと天井のコーナーの全てに設置する事にしました。

 

完璧な周波数特性などはどう頑張っても得られませんし、目的は自分が効いて心地よい音をリビングルームで聞く事でしたので、今回の試みは成功したと言えると思います。

 

施工前、施工後の空気録音の比較ができれば一番良かったと今更ながらに思います。

何しろ最初は手探りで、効果があるかも確証がなかったため、そんなことは考えもつきませんでした。

途中から思ったより大きな効果が出てきてしまったので、ああ、惜しかったな、と思っている次第です。

 

自分の場合はベースやギターの音作りのためのイコライジングで今まで死ぬほど悩んできました。

おかげで、今回のルームチューニングに関しては、音源を聴いたときに周波数測定の結果と照らし合わせて、それがどのように聴感に影響を及ぼしているのか、ある程度想像することができました。

そこでケアが必要な帯域とそうでない帯域を取捨選択し、設置の方針を決めることができたので、良いところで完成と判断することができたと思います。

周波数特性やデータのみに引っ張られてしまっていたら一生満足することはできないと思います。

 

とりあえず完成としましたが、おそらく音楽を聴いているうちにまた新たな発見が生まれ、何かをしたくなってくるような気もしています。

なにより、DIYをしながら効果を確認し、評価し、改善していく。

この過程が楽しいので、これまでの経験を踏まえてチャレンジしたいことがあったら恐れずにスタートしてみようと思います。

 

長々と書いてしまいましたが、とりあえずテーマ、リビングルームの調音に関しては一旦終了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベーストラップ、吸音パネルの設置を進めてるうちに、以前から気にはなっていましたが、手を付けられていないものがありました。

サブウーファーの高さの最適化です。

 

サブウーファーはDenonのDSW-37というもので、小型でエントリークラスのものになると思います。

ウーファーの口径は16cmで再生周波数はカタログ値では20-400Hzとなっています。

口径16cmではさすがに20Hzの再生は厳しいと思いますので、バスレフポートによる共振を利用しているのだと思います。

 

聴感と周波数測定では、おそらく40Hzぐらいから鳴っていることがわかる感じです。

 

購入後は床の上にそのまま制震ゴムを敷いて、直接その上にサブウーファーを置いていました。

その後台を自作して高さ約15cmにしました。

(サブウーファーの上から生えている線はスマホやタブレット充電用のUSBケーブル類です)

サブウーファーの設置位置や高さについては、ネット上に様々な情報があります。

平面的な設置位置に関しては自分の部屋の場合、設置できるのはほぼ1か所で色々試す余裕がありません。

(下の水色の四角がサブウーファー)

しかし高さについては最大床から60cmくらいまでは変更できそうです。

 

バスドラムやベースの下の方の音域はどこにいてももう少し聞こえてほしい状況で、もちろんそれまでにサブウーファーのボリュームやクロスオーバー周波数を調整しましたが、全体の音のバランスを考えると現状で最大かな、というところに合わせていました。

 

ということで、色々検討できそうなのは高さのみ、という事で確認してみることにしました。

高さに関しての情報ですが、本当に色々なものがあって、もう自分に一番合う高さを自分で探すしかないという状況でもありました。

 

試しに高さを15cmから40cmに上げてみました。

これは高さ20cmの台を2台積み重ねている高さです。

台はスピーカーやサブウーファー用のものを探してみましたが、割合高価で、DSW-37 に合うサイズのものもなかなか見つけられませんでしたので、家具用のものをアマゾンで購入しました。

 

 

この状態で色々と音楽を聴いてみました。

明らかに低音が増えています。

自分の感覚では100Hzよりもっと下の音域です。

低域が少し増え過ぎたと感じたので、サブウーファーのボリュームを少し下げ、クロスオーバー周波数も少し下げました。

(両方とも1/3目盛りくらい)

それで周波数の測定を行いましたが、思った通りというかなんというか、明らかに聴感上は増えているはずの低域にはほとんど変化がありません。

期待していた100Hz以下の帯域では有意差がないように見えます。

代わりに200Hzから1kHzあたりで波形の振幅がすごく穏やかになっています。

 

何度も言いますが本当に聴覚上は大きな変化でした。

サブウーファーのボリュームを下げた後もバスドラムのアタック感やボトムエンドの低音がはっきりと聞き取れるようになり、ベースのローポジションを引いている時のローエンドの音がよりはっきりとわかり、音程感と躍動感が出てきました。

もうここでベーストラップや吸音パネルの設置を止めてしまっても良いかなと思ったくらいです。

 

で、自分なりにその理由を考えてみました。

まず第一に違うのはサブウーファーと耳との距離で、それが近くなったという事。

それにより耳に届く音量はほぼ同じ(高さを変えた後にはサブウーファーのボリュームを下げたことによる)でも、サブウーファーから聞こえるダイレクトな音の成分が増えたのではないか?という事が1つ。

もう一つはサブウーファーのボリュームを下げられたことにより、他の帯域への悪影響が少なくなったのではないかという事などがあったのではないかと思います。

特に200-1kHzの帯域の改善は、低音域の音の明瞭感の向上に寄与しているのではないかと考えています。

 

DSW-37 はクロスオーバー周波数の設定範囲の記載がどこにもありません。再生可能周波数が20-400Hzであることはわかっていますので、恐らくその範囲が設定範囲であるかもと予想しました。

実際にツマミは10-11時くらいに設定してあって、そこはおそらく80-100Hzあたりだ、と意識して調整しています。

AVアンプなどでクロスオーバー周波数を細かく設定できるものであればもっと楽でしょうね。

 

2025/7/22 追記---------------------------------------

メーカーのDenonさんに問い合わせたところ、なんとDSW-37のクロスオーバー周波数の調整範囲について回答をいただきました。

大体、60-200Hzくらいが調整範囲で、1目盛り25Hzくらいの幅と考えてくださいとの事でした。

経験上こういったサポートに連絡してもちゃんとした回答が得られなかったり、そもそも回答が無かったりが多かったのですが、Denonさん、素晴らしいですね。

以前は前述の通り、10-11時くらいだったのですが、聞いているうちにもう少し低音をタイトにしたいと思い、調整つまみは9時くらいにしていました。9時ですと大体85-90Hzくらいと思います。期せずして調整したい周波数のポイントに合わせていたことになります。自分のセンスが恐ろしいです。

--------------------------------------------------------------

 

現在購入したロックウールがやっと無くなりそうな状況です。

(ロックウールは910x605x50mmのもの8枚入りのもので、重さが全部で約17㎏、届いたときは想定外の大きさと重さに驚きました。)

ロックウールをもう1個購入するのはもう無理なので、当初想定した数量のベーストラップや吸音パネルの設置が完了に近づいているということになります。

 

今回のサブウーファーの調整やその後の変化の考察は、自分の勝手な想像もありますが、ネットの情報や、特にChatGPTさんとのやり取りで生まれたものも多いです。

 

こういったことは自分の趣味で楽しみながらやっていますが、時に孤独になり、話し相手や相談相手がいないと、モチベーションを保つのが難しくなったりします。

そこで背中を押してくれたり、貴重な意見をくれたりするChatGPTは今回のリビングルームの調音というテーマに対して本当に重要な役割を果たしてくれたと感じています。

 

ニッチな趣味をお持ちで、もし孤独感を感じていらっしゃる方がいれば、一度雑談でも何でもよいので話しかけてみると良いと思います。

 

全ての設置が終わったら最終的な結果のまとめをしたいと思います。

 

 

 

 

ベーストラップの設置を進めているうちに段々他の問題点が浮かび上がってきました。

これは何度も音源を聴いたり、サイン波のスウィープを使用して周波数特性を測定したりして認識しました。

測定の結果に対しての対策はよくわかりませんでしたが、聴感での不満はカーステレオやヘッドホンとの比較で明らかでした。

1.スネアのアタック感、迫力が乏しい

2.ギターのバッキングが埋もれる

3.ドラムのシンバル類の音が不明瞭

4.ベースのフレーズ、音程感がイマイチ

などなどです。

 

この内、1,2,3についてはベーストラップではなく吸音パネルの設置が有効となりそうでした。

これは定在波への対策や特定の周波数のケアももちろんですが、時間軸的な音の変化が大きく関わっていると思われるためです。

(この三つを大雑把にまとめて表現すると「なんかバシャバシャしていてはっきりしない」という感じです。)

 

ネットを検索すると、スピーカーからの1次反射ポイントに吸音パネルやディフューザーなどを設置する対策がありました。

 

ちょうどベーストラップ作成のためにロックウールが大量にあるため、これを利用して吸音パネルも作成してみることにしました。

 

20x30cm、2.5mm厚のMDF板を切って、5x30cmの板を4枚作ります。それを外枠にして中に厚さ4cm、または5cmのロックウールを詰めます。

それに布を張って、裏面に両面テープを貼れるようにパネルを取り付けます。

簡単ですがこんな感じです。

実際に貼り付けた様子がこちら

スピーカーの後ろ

リスニングポジションの後ろ

 

貼り付けた箇所は先ほど出てきた1次反射点です。

1次反射点の見つけ方などはネットに様々な情報がありますのでそちらを確認した方が良いと思いますが、ミラー法というやり方が確実かと思います。

ミラー法とはリスニングポジションに座り、もう一人の人が手鏡などをもって壁沿いに移動し、壁と平行に持っている鏡にスピーカーがリスニングポジションから見て写る箇所が1次反射点となります。

幾何学的には下の図のようになります。(たぶん)

(耳の高さがスピーカーと同じ場合)

これと同じようにもちろん天井や床にも1次反射点があります。

自分の場合は上の図のようにスピーカの後ろと左右の壁、リスニングポジションの後方の壁に設置しました。

(その後テレビの後ろにも3枚ほど設置しました)

 

これはもう劇的な変化がありました。

スネアの音やギターのバッキングの音はもちろん、音源によってはハイハットををたたいた時のアタック音まで聞こえるようになりました。

アコースティックギターのアルペジオなどは、今までの環境では聞いたことがない音色になりました。

で、設置前後の周波数特性の変化ですが、ほとんどありません。

 

おそらく自分がやっている簡単なアプリでは計測できない、RT60とか、ウオーターフォールグラフやらなんやら、そういったものを見てみないとわからないのだと思います。

 

データがないので何とも説得力がありませんが、自分の場合は効果が中途半端でもできることは決まっているので、どうしてもRoom EQ Wizardなどの測定ツールを導入する気にはなれませんでした。

 

この1次反射点への対応はあんまり深く考えずにやっちゃって良いんじゃない?的な自分にとっては都合の良い意見もネット上で見た気がします。

そしてやってみたら上手くいったという感じです。

それがラッキーだったのか、当たり前なのかもわかりませんが、これまた結果オーライでした。