洞爺湖を右手に見ながら、札幌に向けて国道を北上する。
33年前、南下していた私は、どの辺りで洞爺湖を目にし、
どんな気持ちだったんだろうな~
・・・残念ながら全く覚えていないよっ
それどころか、夕方の雷さえ、全く記憶にないもんな~
雨はね、長期で走れば降られることは当たり前で、
何の感情もなくカッパを着ることはしていたはずなの。
でも、雷は幼少期から大の苦手で、だから、割と雷鳴に
怯えながらサイクリングしていた時の記憶は残っているものの、
縦断中は毎日何かしらハプニング起こっていたくらいの
盛りだくさんの日々だったからか、雷さえ過ぎてしまえば
忘れられる程度だったのかもしれない。
そして、何よりも、この道での記憶は「中山峠」。
仲間に聞いていたんだよ、中山峠、きついよって。
覚悟して走ったけれど、ほんっとうにきつくてきつくて
自動車だと気づかないだろうけれど、峠って割と100mごとに
距離が表示されていることが多く、冗談抜きで、途中
100mごとに足を地面につけていた箇所があるくらい、
疲労がたまり始めていたこの時のこの上り坂はきつかった
という記憶は、しっかりバッチリ残っている。
そして、峠で名物のあげいもを美味しく戴いたことも
逆に、その記憶が強烈に残っている分、
中山峠を上り切った後は、快適な下り坂と平坦な道だったかの
ように思っていた私。
いやいやいやいや、きつかった峠の後も、たくさん上ってるし、
下ったかと思うとまた上っているし、勿論、逆方向から
進んでいるから、車での上り坂を自転車で下っていて
下り坂を上っている訳だけれど、それにしてもハードすぎだ
うわぁ~、私、こんなに過酷な自転車旅を1ヶ月弱続けていたのか
しかも、北海道からスタートして、この後、本州・九州で
どんな道が待ち構えているか分からない状況で、ひたすら
鹿児島を目指していたのかと思うと、昔の私、めちゃくちゃ
頑張ったんだねってちょっぴり泣きそうになり、20歳の自分を
抱きしめてあげたくなっちゃった
やってみたいと思ったから挑戦しただけで、
達成したからって、私自身に得るものがあったとしても
自慢するようなことじゃないし、褒められることでもないしって
ずっと思ってきたけれど、
それは今も変わらないけれど、
それでも私、本当に頑張ったんだろうなってことは痛感した。
そして同時に。
2020年の9月に、日本縦断の話をブログにしていて、その中で
「いつか日本縦断した道を車で辿ってみたい」と
言っているのですが、それは漠然とずっと思っていたこと。
本当は宗谷岬から佐多岬まで、全ての道を走ってみたいと
いうのが希望ではあったけれど、そうではなく、たった1日の
コースではあるけれど、小さな願いを叶えられたんだなって
ことに気づいた
そして、まさか、たった1日のコースを辿っただけでここまで
気持ちを動かされるとは思ってもみなかった。
うん。やっぱり私、日本縦断して良かったな~
応援より反対の声が大きかったけど、諦めないで
良かったな~
信号が殆どないから、ほぼほぼノンストップで峠に突入し、
山道はやっぱり緊張する~と思いながら運転を続ける私に
自分のスマホ経由でプリプリをランダムでかけてくれる息子。
たまたま「世界いち」が流れて。
「母さ、日本縦断中、いっちばんこの歌を口ずさんでいたんだよ!
音楽を聴いて走る訳にいかないから、色んな曲を口ずさんでいたけど
世界いちがテーマソングみたいな存在だったから」なんて話もして
ジャスト1時間で、懐かしの(でも記憶に残ってはいない)
中山峠に到着です
ちなみにグーグルでは1時間2分だって(ブログを書いている現在の状況)。
本当に、ズレが少ない北海道の道路状況
車でジャスト1時間。
逆方向ながら、自転車では3時間5分
↑こちらの石碑は、駐車した道の駅の反対側にあって
望遠で撮影。
実際に私が休憩したのは、道の両側にあるお店のどちらだったのか・・・
実際、「道の駅」なるものが存在しなかった時代なので
いずれにしても、私が立ち寄ったお店そのものは存在していないかも
しれないけれど、とにもかくにも、あげいも買わなきゃ
・・・そう言いつつ、現物写真がないよ~
現物写真はないくせに、こんなもので記念撮影していた
更に、こんなものもあったよ
勿論、33年前にはなかったはず
そしてそして。
私があげいもを購入している間に、外にいた息子。
道の駅に到着した時点から呼び込みしていた猿まわしの席に
一人座っているし
・・・タイムスケジュールが遅れている分、さくっと出発する
つもりだったのに、結局ショーを見ることに
まだ新人(新猿?)のユメちゃん
最後は、大技を成功させて拍手👏喝采でした
結局、こちらの道の駅に30分強滞在し、
ドライバー息子、助手席私にチェンジして、札幌を目指します
助手席から見続けた下り坂は、勾配もきつそうだし長いし、
またしても、良く上り続けたね~、20歳の私と思いながら
景色や青空も楽しみました
少しずつ、田舎道から札幌の都会に移り変わり、
12:20過ぎ、予め調べておいたパーキングに車を預けて
これから札幌市内観光です