たまに行くクリーニング屋さん、
70歳くらいのお話し好きなご主人と、
ちょっと暗い感じがする奥さんのご夫婦で
切りもっています。


お子さんは、水道やさんをやっている次男と
国交省にお勤めのご自慢の長男の二人なんだそうです。


クリーニングの受け渡しの少しの時間に
大体が旦那さんの世間話に耳を傾けているんですが


その日は、旦那さんが居られず奥さんの担当で

黙っているのもあれなんで、


もう、息子さんたちも自立していていいですね~

なんてお愛想をこちらから言いましたら


実はね。。。。って


国交省に勤めていたほうの息子さんが
数年前に脳溢血だか、心筋梗塞だかで倒れ
命はとりとめ頭の方は大丈夫だったのですが、
首から下全身まひで
かろうじて手の甲の中指の先の感覚が残っている
と言う大変な状態になって今寝たきりなのだそうです。


地雷を踏んじゃった。。。と慌て、
介護大変ですね、、、ってかろうじてかけた言葉に


こちらより、息子がね今の現状を済まないと
居たらまれない想いで居るんじゃないかと思うと
それが辛い、と。


どんなに辛くても、命を絶つ自由すら奪われた
現実ですからさぞ苦しいでしょうね。


息子さんとそれを察する奥さんの両方の感情を考えると
言葉も無くなってしまいました。


ですが、
普段暗い感じの奥さんが、この話をしたとき
生き生きと、、、って言うと語弊があるかと思いますが


兎に角、介護でたまっていた辛い気持ちを
吐き出したかった、その事が出来で良かったと言う
感じで顔つきに生気が戻っていました。


何も言わない息子さんも、
心を吐き出す場所が必要だろうな。。。。とも

人にはそういう場所が、
毅然としているにはどうしても必要なんですね。