原発 国会事故調報告書の内容が話題になっています。
どういう事かと言うと、対外的と国内的とでは
序文が違うのです。
http://www.asahi.com/national/update/0711/TKY201207110806.html
対外的には
”事故の根本の原因は日本に沁みついた習慣や文化に有る”
この部分が国内向けには無いのです。
報告書は独立した議会の第三者委員が作ったもので、
内外に向けたとっても重要な
今回の事故を総括する報告書です。
と言っても、中立的なんてのは本当は無理で、
誰がやろうと、そのやった人の信条が浮き出る訳で
その書いた人を任せた人たちが支持して作られたわけですね。
責任者の黒川清氏は東大の医学者です。
この方は自国では東大のトップになれず
アメリカに行って実力で上り詰めた経歴を持っています。
向こうで認められたことで日本の構造的な欠陥は
組織的な文化で実力よりも組織運営にたけた人が
トップになれると言う土壌があると言う考えに至り、
その為にことによると正しくないことも運営上支持される
それを変えるためには外圧が必要である。
と思っている人なんです。
しかし後押ししてもらえるはずの外圧から、
文化のせいにしたら、責任逃れだろう?と
逆に批判されてしまったわけです。
基本的には、東京電力や原子力安全・
保安院や政府に対する厳しい批判で、
原因は津波対策と全電源喪失に対する対策をやらなかった
事が被害拡大の一番の原因だと言う話ですが、
外圧を言うなら、
対策を怠った理由として
外圧が有ったから日本に正確な情報が入ってこない
とも言えるんじゃないかと思っています。
(核はアメリカが支配してるよね)
福島の原発はメイドインアメリカですよ。
40年前に国策で買ったわけです。
米ゼネラル・エレクトリックマーク1です。
これは格納容器
(今回ここが水素爆発してひびが入って放射能が出ました)
がちっちゃくてアメリカでは問題になったのですが、
その時は確率論
(そんな事故起こる確率はものすごく小さい)
でアメリカで問題がうやむやになっちゃった経緯があります。
福島原発はこの時の指摘通りに事故につながって行ったのです。
日本は格納容器の問題を、アメリカから適切に聞いていなかった
節があります。
(NHKでこの問題のドキュメンタリーをやってました)
確率は、その設定場所で(地盤が弱いとか地理的な弱点とか)
分母が大きく変わると思います。
危険度は設置場所で変わる。
それなのにアメリカの基準がそのまま使われた。
こういう事をきちんと伝えなかった、
ゼネラル・エレクトリック社に対する責任追及がまったくない事が
不思議でしょうがありません。
だって、数十年前に買った洗濯機から火を噴いて怪我したら
電気会社賠償するでしょ?
週十年前に買った原発に欠陥が有って、
こうなるとこうなる場合があるよと、と予測されたように
事故につながったのに、なぜ売った側の責任問題が
出ないのか?
これこそ、今だある外圧そのものじゃないですか?
アメリカに配慮しているから、出てこない訳で
(同じ型が稼働している訳だし)
こういう調査の報告書って、今後同じ過ちを犯さないために
あるものなら、
このマーク1型を使っても良いのかどうか?
そこまで踏み込むべきじゃないかと思いますね。