ある場所に特化した人たちっています。


女子大の前の喫茶店には、
亜麻色の髪の乙女たちがたむろしていますし、
両国では場所中は浴衣姿の太った力士が歩いているでしょうし
(想像ですが)
また京都のお寺さんの裏手を歩けば
作務衣雪駄の坊さんと遭遇したりします。


そんな風に新横浜の新幹線乗り場では、

相手先に向かう、
ばりばりの企業戦士達と逢う事になります。


戦士のかばんは兎に角、パンパン!


(家の旦那などもパソコンから書類から携帯から
あれやこれやいっぱい入っていて、持って見ると
5キロの米袋持っているような感じです。
だから旦那の手のひらにはマメが出来ています。
和服着る仲居さんの膝だこみたいに
職業の証だったりしますね。)


かばんの色は
皆あつらえたように、ナイロンの黒、黒、黒、
(なんせ中身が重たいですから)
他の色の人は見かけません。

黒はフォーマルな鉄板色だからね。


種類をちょっとリサーチしてみたら、
手提げ式が7.5割、
ショルダー式が2.2割
後.0.3割がリックサック、


ちなみにリックサックを持つ人は外国人か
日本人では派手なワイシャツを着ることができる職場、
多分デザイナーとか自己主張することで
仕事をしなくてはいけない人たちね、
そういう人に限られていたように感じました。


日本ではリックってカジュアル感っというか、

小学生のランドセルを連想させて子供っぽく写りますからね。


ななめは、少し楽ですがお宅っぽくて・・・

それに斜めに掛けると服が乱れてだらしなく見えます。

そんな事で結局手提げが圧倒的になるんでしょうね。


きもはきちんと感!です。


営業で商談をするなら、
相手の意向に合わせて失礼が有ってはいけない。

服装は、一番に相手方への配慮で成り立っているんです。


クールビズの昨今ですが、
ことによると相手方のトップが、

相手方へのそういう配慮を重んじる人なら
ゆるくしましょうって言っても、出来ない事もありますよね。


結局ものすごい制約下に有っては、
服装も持ち物も制服化されちゃうんですね。
会社の顔ですから自己主張はまったくできないんで、
同じになっちゃうのは
単におしゃれに無頓着だとかいう話では無いようです。


黒系の背広、
地味なYシャツ、
ナイロンの手提げかばん、
日本のサラリーマンの相手に配慮した上での
これがフォーマルスタイルと言えそうです。


地下鉄に乗り換えると


サラリーマンでもかばんも黒以外に
迷彩色や、ツートンや、茶色、など
バラエティーになってきて、尚且つ中身がすっかすか。


個性が表れるのを見るとなぜだかほっとしました。