先日、中古マンションを見学に行きました。
家政婦は見たじゃないけど、
マンションを手放す人達の数だけドラマが有るなと
内見して感じました。
最初のマンションは、築年数7年、
空き部屋を見せていただいたのですが、
大変綺麗でしたので
”綺麗に使われていたんですね~”って思わず言いましたら、
なんでも80歳のを超えた高齢女性が一人でお住まいだったとのこと。
あまり住む機会も無く亡くなられたので、
残った親族がマンションを売って遺産を現金で相続する予定なのだそうです。
孤独な老後だったのかな・・・・
次は築年数15年。
まだ引っ越しの最中の70歳前後の女性の一人住まいでした。
お掃除が趣味と言う事で綺麗に室内は整理されていました。
こちらを引っ越すのは、
湯河原の介護付きの老人ホームに移るためだそうです。
3580万円、月18万円も掛かるそうですが、
マンションがまだ売れていないのに、支払いができたのですから
すごいな~って感心しました。
計画的で慎重な人なのですね、
車を持っていないのに1台転売の時売りやすいように
駐車料を払い続けていたそうです。
貴金属も付けていなく、ごくごく普通の身なり
家具も華美でない質素なもの、
万事計画的でつましい人なんですね。
公務員か、先生だったような感じかな?
ここは上下階、単身、または夫婦の高齢者なのだそうです。
駅近10何年住み続けるターゲットは結構そういう層なんですね。
万事計画的なんですが、この樟脳の匂いだけは
気が付かなかったんだろうな~
次は築年数17年。
なんとなくうらぶれている感じ。。。。
母子家庭で、入ってリビングの横の和室に
仏壇が鎮座していて、うらぶれている感の理由の一端が
推察されます。
こちらは部屋で喫煙なさるのか壁紙が黄色く変色してます。
”大変ですね~”と言いたくなるような
生活ぶりに思えました。
玄関のミニチュア、おうちの女の子に可愛いねって
お世辞の一つも言ってあげたら良かったな。
最後は築13年の物件。
1Fで庭はぼうぼう、窓枠の木製部分一部は雨水の為
変色して、全体がとってもかび臭い。。。。
周りの借景も倉庫の裏でさびたトタンで仕切られて
なんだか気持ちが落ち込んでくるような物件でした。
ここは任意売却物件だそうで、
様はステップローンを組んだのですが、立ちいかなくなり
競売にかかる前に自分で処分して借金の方に回る
悲しい物件です。それでも残るのは借金なんだろうな。。。
ほんとうに今のご時世、
終身雇用も崩れていますから、
長期で負債を持つと言うのはものすごいギャンブルですね。
少し拝見しただけで、
安易に考えていた事が恥ずかしくなってきました。
きちんと物件価格が相場に見合う。
万が一の時、貸しやすい。
貸すことでローンの焦げ付きがなるべく生じない物件、
(こっちは万が一のときは家政婦代わりになって
実家に転がり込ませてもらおう)
不動産は物を見るとついつい興奮もしますし、
良いものを見れば、背伸びもしたくなりますが
表の装飾より、マンションの持つ内容を確認し
資産価値を正しく判断して、
リスクはなるべく減らしていかないといけませんね。