文春の林真理子のエッセイが面白かったです。


手元にないので、うろ覚えなんですが


最近専門的な分野難しいところには足を踏み入れない、

って彼女は決めているそうです。


しかし歴史小説を書くにあたって、

主人公に和歌を詠ませる話に成り

それ風と彼女が考える和歌を詠ませたら

時代考証がめちゃくちゃで出せなくなったのを、

ちょいと和歌の専門分野の人に直してもらったら

すごく格調高い和歌になっちゃったって話です。


餅は餅屋と言いましょうか、専門知識は奥深く素人の考えより

ずっときめ細かく考えが及びます。


彼女は若いころは、無知でも自分には感性がある!と

高をくくっていたそうですが、何度もプロの知識に触れる機会を得て


自分は物を知らない事を悟ったって言います。


プロとアマとの違いは、まさしくものを知らないことを

知っているか知らないかなんじゃないかと思います。


バス運転手の従兄弟も、

若いころは好奇心に任せてスピードを出していたけど、

今は怖くてとてもそんな無謀なことは出来ない。って言います。


私が断定的なのは、まず物を良く知らない

深く考えないせいなんだってこういう事を知るとつくづく感じます。


どんな天才だって、すべてを網羅する知識を得ることは

物理的に無理。

だから沢山の人が分担して社会として補い合っているんですね。


無知を知り、謙虚に教えを乞う。

まずここから始めないとね。。。。私