電車で座っていたら
前の入り口付近で、若いお母さんが1歳くらいの赤ちゃんを連れ
抱っこしてあやしていました。


そこに胸元にネームプレートを付けた
少し障害が有りそうな二十歳過ぎぐらいのお兄ちゃんが
乗り込んできました。


赤ちゃんが気になるのか、すご~く側によって
じ~~と見つめてにこにこしています。


おかあさん、変な人と思い身構えちゃうかなって見ていたら


”赤ちゃんお好きですか?”って優しく声を掛けました。


お兄ちゃんは”はい”って答え

さらに嬉しそうに赤ちゃんを見つめて


お母さんがほいほいって軽く抱き上げてぐずるのをあやすと、

同じようにほいほいって、から手で両手を持ち上げて
真似をします。


”どこまで行かれるのですか?”とまたお母さんが尋ねると
終点までと。

この路線の終点の名前を言ったら、
そうじゃなく乗換駅の終点だと
行先案内の名前を指さして、ここで降りますって
答えていました。


そのひとつ前でお母さんと赤ちゃんはさようならって降り
お兄ちゃんは手を振って、

お辞儀して見送っていました。


顔中真っ赤なお鼻になっていました。