いや~楽しかった
”なかの芸能小劇場の 第3回・桂かい枝独演会”
最初に中野の村さ来で景気を付けていざ出陣
思うんですけど、私ってなんだかんだ言って
真面目な人間が好きなんですよね。
仕事であったり、芸であったり
手を抜かない職人のようにまっとうななっつぐな人間に
引かれるようです。
今日の桂かい枝さんも、
まさにそんな落語バカのような落語家さんでした。
客の入りは7~8分の入りと言うところ
年齢層は老若男女、若い人もちらほらいました。
最初は東京の落語家さん、桂宮治さん、
二つ目とのことでしたが、なかなかうまかったです。
唾を噴水のように飛ばしながらの熱演でした。
続いてかい枝さん、新作のネタで刑事ものだから
これが”ジーパンでか”と言う演目なのかな。
つづいて、2丁拳銃の小堀 裕之さんの珍しい落語、
漫才の方なので、流暢と言う感じではないけど
さすがにセンス良く、朴訥な感じの笑いを取っていました。
つぎにかい枝さんの”かわり目”
これはこっちでも良く聞いたことがある、飲んだくれの旦那と
奥さんのやり取りの面白い情愛ものです。
これもおでんのネタで笑わす、もっと長いバージョン、端折ったバージョン
色々有るようですが、かいしさんのはおでんの無い中くらいバージョンです。
お酒の”表面張力~”の感じがのんべっぽく面白い。
そして、最後は上方落語らしいネタの”豊竹屋”
今日の演目で一番よかったです。
大きなジェスチャーでやる浄瑠璃の笑い方、
ほんとにおじいちゃんみたいにち~ちゃくなっちゃう三味線の座り方、
口三味線と歌い方のセッションのリズム感!
なんだか見ていて在りし日の枝雀師匠を髣髴とさせる雰囲気が
ありました。
こうして話が終わった後、お見送りされるのも
かい枝さんならでは。
なかなかほかの噺家さんの舞台でこういうお見送りなど
無いですよ。