生きとし生けるもの、
おおむね時間と言う制約の中で破壊され再生されて行きます。
年を取る、老いると言うのはその時間が経過した状態ですから
メリットのあるなしって問題では無いですね。
時間が経てばなんだって古くなっていくんですから。。。。
日本人は新し物好きって良く言われますが、
最新式の方が機能が良いのなら、それはその新しい製品が
すぐれているという話です。
たとえば、素晴らしい材料を使い素晴らしい技術を使った工芸品の類や
芸術の類
そのものが素晴らしいなら(新しいものより出来栄えが優れているなら)
年代を経ても、それはとても素晴らしいものであり続けるはずです。
そんな特別なものでは無くたって
ずっと共にする物には愛着が湧いてきます。
一緒に居るものに愛情が湧きそれを大切に使い続けると
劣化であるはずのものが”味”という新しいものには無い魅力が出ても来ます。
人間だってそうです。
また人間について考えてみると、学習する能力がありますから
時間を積み重ねていけば、知識も積み重なって行きます。
その能力で多分に社会に役立つこともできる。
老化して残りが少なくなる人生において、
それを感じ夫婦や恋人や家族であればその時間を大切に思うようになる
思いやりが深まるのも老いのメリットかもしれません。
ただ古びていく、当たり前のことを嘆き人生に甘えるのも一つの生き方
古びていく事を受け入れ、それを新しい魅力として穏やかに過ごすのも
一つの生き方。
ジャンクになるのもアンティークになるのもその人次第ですね。