ジェイド・インさんの歌声です。
心にしみる歌声ですね~
この曲はとっても古いアイルランド民謡なのかなって思って居ましたら
実はWikipediaによると
この歌詞はイングランドの弁護士、
フレデリック・ウェザリーの作である。
元々は別の曲のために1910年に作られた詞だったが、
それは広く知られるには至らなかった。
1912年にアメリカにいる義理の姉妹から
「ロンドンデリーの歌」の楽譜を送られると、
彼は翌1913年にその詞をこのメロディーに合うように修正して発表した。
のだそうです。
ところでイングランドの弁護士さんがアイルランド民謡を世に送り出す、
これはなかなか面白い事なんです。
私の最初のブログで”司馬遼太郎の街道を行く”から
アイルランド人は百戦百敗の民である。という一節を紹介いたしました。
イングランドの支配下ものすごく圧政に苦しめられていて
何度も独立のための戦いを挑んできた歴史があるのですよね。
だからこの歌にアイルランドの人は微妙な感情も持っている
そうなのです。
ところで、ダニーボーイのダニーは隠語で
とんでもない事をやらかす坊やって意味もあるそうです。
面白いですね!
↓日本語訳です
ダニーボーイ(三宅忠明:訳)
おお、ダニー・ボーイ、バグパイプの音が呼んでいる、
谷から谷へ、そして山際まで響き渡る。
夏が終わり、バラはみんな散ってしまった。
おまえは去って行き、私は待ち焦がれる。
でも、牧場に夏が来て、おまえが帰って来るなら、
それも、谷が静まり、白い雪に覆われたときでもよい、
陽の中でも,日陰でも私は待っている。
おお、ダニー・ボーイ、おまえがいないと淋しくてたまらない。
でも、もしおまえが帰るのが、花がみんな枯れてからだったら、
もしかしたら、いえ、きっと私は死んでいる。
おまえは私の眠っているところを見つける。
そしてひざまずき、私のため最後の祈りをしてくれる。
でも、牧場に夏が来て、おまえが帰って来るなら、
それも、谷が静まり、白い雪に覆われたときでもよい、
陽の中でも,日陰でも私は待っている。
おお、ダニー・ボーイ、おまえがいないと淋しくてたまらない。
こちらは父親か母親が息子を慕っている感情の詩ですが、
こちらを恋人を待つ娘の気持ちで訳しているものもあります。
youtubeの訳はそうですね。
さらに女性から男性への別れの歌になっている場合もあるようです。
お葬式の時の曲にも良くなるそうです。
私はyoutubeの訳が好きです。
歌詞の中
”人は皆死ぬものだから”
さらりと真理を書いているところ、なんだか死ぬことも
あたりまえの営みと自然に受け入れられる気がします。
私もこの歌のように愛する人より先に死にたいな~
そうして私の思い出を誰かにお話ししてもらいたい。。。。
こんな風にいろいろ誰の心にも投影できる詩ですからいろ
いろありはするけど
受け継がれ親しまれているのでしょうね。