落語は好き? ブログネタ:落語は好き? 参加中
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落語好きですよ~ラブラブ

子供の時からお話を聞くというのが好きでした。
初めての話しなら、どんな話しなのかどうなるのか

それでビックリマークそれではてなマーク
って次の筋が聞きたくなりますし

知っている話なら、
前の話とどう違うのか、どんな風に話してくれるのが
聞き比べるのも楽しいです。

まくらと言って話しの前にする導入部が面白い人も居るし
笑わなくても話が面白いと聞き入ってしまうのも落語の良いところ
芸やアクションが派手で楽しい人も居るし
居るだけでぱ~っト華やぐ噺家さんも居ます。


私が話しの面白さに引き込まれた最初は

小三治さんの”青菜”でした。

立派な庭を持つ御隠居さんに
仕事を終えた植木屋さんが酒や鯉の洗いを出されてねぎらわれます。

気持ちの良い植木屋さんの態度に
御隠居は奥さんに青菜のおひたしも持ってこさせようとしますが
食べてなくなってしまったので

「鞍馬から牛若丸が出でまして名も九郎判官」
「ああ、義経。」

いぶかる植木屋に

「これは、もう食べてしまって青菜がないのだが、

植木屋さんの前で言うのはみっともないので、

名(菜)も九郎(食ろう)判官としたの。

そこでわしもよしとけ(義経)と、洒落言葉で言うた訳じゃ。」


粋なやり取りに植木屋も帰宅して真似ようとするけど
落ちまで言ってしまったので
弁慶にしておけと切羽詰った感じがおかしいのです。


たわいの無い話ですが、
小三治さん、植木屋職人に愛情を込めて演じているのが
すごく伝わるのですね。

職人として実直で誠実な雰囲気が職人の穏やかな話し振りで
解ります。

植木屋さんは植木屋として金は無いけど
職人としての心意気があります。

学などは職人ゆえ持っていないけど
こんな茶番をして一寸粋がる御隠居夫婦を皮肉る
事で学があるからと言ってどうなんだよ。
人としては一緒じゃないかというなんと言うのか
そういう負けず魂までが
こっちが勝手に感じちゃうほど想像力の余韻がある
話芸だったのです。

話の中に感じる、
江戸時代の不自由な暮らしの中で精一杯の魂の表現が

ふっと現れる時に出会える瞬間があるのが
落語のすばらしいところです。