昨日NHKスペシャルで
”借金膨張の真相”というドキュメントを見ました。
862兆円という先進国で最大規模の借金国に
どうしてなってしまったかを歴代大蔵官僚の証言を元に
検証しているのです。
アメリカからの外圧
国民の要求
さまざまな要求をまかなう為
本来まかなえる能力以上の借金をしちゃった
訳です。
戦後の繁栄は、国債の借金分を
国民が享受された結果なのですね・・・・
この金額を個人の収支決算に当てはめて見ると
http://jpnfuture.com/japan/finance_japan.html
年収:500万円
支出:1437万円
借金残高:4375万円(年に2%の金利がかかる)
つまり、年収が500万円しかなく4375万円の借金がある人が、
1年間に1437万円のお金を使い、
足りない分はすべて新たに借金をしてまかなう生活。
およそ一般家庭だ成り立たない収支決算で
この番組は、多分今後行なわれるであろう増税について
国民にいかに現状が異常かどうかを悟らせ
増税への理解を求める為の布石を目的に
しているんだろうな~って感じます。
ところで今ギリシャやアイルランドは金融危機で
EUなどから資金援助を受け財政再建をしているところです。
超借金国の日本がまだIMFのお世話にもならないのに
アイルランドがこうして支援を受ける違いは
何故なのかと思い調べて見ました。
アイルランドの財政危機は、
各銀行の負債額が国の手に余る高額に広がった為
外国立て債権の不渡りを出しちゃったと言う
ことです。
アイルランドは税制優遇措置によって
欧米からの投資を積極的に誘致してきて
バブルを起こしていました。
そのバブルが米国の金融危機の影響をもろに受け
連鎖的に焦げ付きを作った訳だと思います。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51596567.html
一方国債は自国通貨建てです。
日本国政府がどんどん国債を発行して、
将来の国の財政にみんなが悲観的になれば、
株価のように国債の価格が暴落して、
日本円の価値も暴落するだけ、なのだそうです。
つまり行き詰ると円の価値が下がり
国債と円を持っている人が大損して終了なので
国家的な支援を受けるような
金融危機にはならないという事ですが
国も以前年金の運用などはヘッジファンドが
行なう投資信託に金が流れていましたから
こういうファンドにまったく金が流れていないとは
思えないので、リンク先の様に楽天的には考えにくいですがね。
ここ数年来ヘッジファンドなどが行なう実体経済を無視した
マネーゲームが損失を拡大していました。
金融商品で利益が出ると言うのは
100でまかなわなければいけないところ
200先取りをして取っちゃったから
後からどこかでババを引くところが必ず
出るのです。
無から何かは生まれないですからね。
今金融危機で金は余っている状態です。
金の価格(穀物も原油もしかり)
は数年前の数倍である事を
考えれば円の価値(他の通貨も含め)
もそれだけ下がっている
事が解ります。
金余りつまり世界的に
紙幣価値が下がっているのですから
今後この世界的規模で価値が下がる事が
加速して大暴落する、リスクが
有るとかんがえられますね、恐ろしい事です。
金の価値がなくなれば
物の価値が相対的に上がります。
資源を持つ国が今後はもっと力を
増して来るのかな。
その時、日本のように資源なしの国は
どう向かえば良いのか、
考えると暗くなりますね。。。。