TVの動物番組で
小猿をとってもかわいがる習慣がある
不思議なオス猿の生態をやっていました。
そうは言っても、温厚な猿ではなく
餌の少ないところに暮らす、
仲間以外は徹底的に痛めつける
たいへん気の荒いタイプの猿です。
此処に別のテリトリーで暮らしていて
権力争いに破れた猿が仲間に入れてもらうように
やってきました。
とうぜん排他的な集団なので
ぼろぼろになるまでやっつけてしまうのですが
他に居場所の無いこの若いオス猿は
仲間に入れてもらうことをあきらめません。
半年ほど痛い思いをしながら
へばりついていましたが
ある日、
若いメス猿がこのオスに近づき
こうして小さなカップルが誕生します。
メス猿は
この集団の小猿たちとは当然面識があり
小猿のたちはこのメスには近づいて
面倒を見てもらったりしています。
メスが小猿の面倒を見ることを利用して
オス猿もだんだん子供たちに受け入れて
もらえるようになってきます。
こういう地道な努力の末
小猿を媒介に大人のオス猿にも
ようやく受け入れられ
この猿の集団に何とか加えられる事を
許されたのです。
厳しい環境で生きていく為に
集団化しルールが作られるのは
当たり前のことなんですよね。
ルールが作られ同調圧力があることも
それは耐えなければいけない
掟でも有るわけです。
そんな中で、同調できないではじかれるものも
生まれます。
はじかれるという事は、
生きていく上で不利に働きますが
こうしたものが、必ず何頭かの割合で
生じ新しいグループを形成する事は
親近交配による遺伝子を新しい血で
病気などのリスクを減らす役目を自然に
担っていたりするのです。
同調できない事で
自分を責める必要は無いような気がします。
それはその人の個性で
個性はなかなか変えられないですから。。。。
自分の個性に添った生き方
そういうものが必ず有るんじゃないかと
なんとなくこのTVを見ていて
感じてしまいました。