よみがえる戦場の記憶


教育TVでやっておりました。

http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10569329090.html

アメリカで残されていた、


戦後沖縄上陸後の状況を映し出したビデオテープ
から当時の事情を知っている人を探し出し
その時どんな状況だったかを検証する番組でした。


ビデオはアメリカの宣伝の為に撮られていたものです。


撮られていた映像は

沖縄の住民からしたらとても辛く苦しい状況下のもので、

カメラをにらんでいる集団自決から逃げ出して
アメリカ兵の捕虜になった女性であるとか、


戦後の占領下の不自然な結婚式の映像であるとか、


これは住民を助けない日本兵を見かねアメリカが住民を助ける事を期待し
結婚式を挙げた日本兵と沖縄の女性のものでした。


しかしこれもアメリカに宣伝に利用されてしまった事で

生涯この夫婦に心の傷を負わせてしまったようです。


アメリカ軍上陸後逃げ遅れた老夫婦が最初に捕虜になった
映像もありました。


この御夫婦は数時間後にアメリカ軍から釈放されますが
日本側に戻された後、日本兵からスパイかもしれないと
その夜に二人殺されてしまったそうです。


当時の沖縄の住民からすると、日本兵は住民を守ったり
けが人を見ることを放棄していたので日本兵に対して
良い感情を持っていなかったようです。

アメリカ兵も、何をしでかすかわからない
怖い存在で、この三者は互いに疑心暗鬼になっていました。


戦時下の厳しい事実を見ると胸が痛くなりますが
誰が悪い、というよりもこれが戦争なのだ、と言う
事実を受け止めなくちゃあいけないんだなと
切に感じました。


老夫婦をスパイ扱いした日本兵、と沈黙していた沖縄の住民ですが
(係わり合いがあればまたどんな目に逢うか解らないからいえません)


その後日本兵が住民たちにその当時の事を謝罪し
それがきっかけで今でも交流を持つまでになっているそうです。


親の敵のような人たちですが、数ヶ月過酷な状況を共有した
物同士だから解り合える、許せるものもある、
と言っていた沖縄の人の言葉に、
この見るのには辛いばかりの話の中で
人間であること
のすばらしさを感じ少しほっとしました。