コロナと聞いて、コロナに2度ほどかかったことのある私は拍子抜けした。高齢で重症化の危険性はあるが、入院で管理されながら生活できるから、1人で倒れて気づくのが遅れることもなく、少し安心なのかも？って思った。
入院して4.5日目頃に父から本が読みたいから本を持ってきてほしいと連絡があった。直接は会えないが、母が持って行ってくれた。暇を感じるほどに回復してるのか？と少し安心した。
10日目、その日私は仕事、姉はコロナ療養中のため母がタクシーで父を迎えに行ってくれた。無事に退院しましたと連絡をうけて心底ホッとした。
退院して間もない時期は父もまだキツイかと思い退院すぐは会いに行くのを控えてしまった、、退院から3日後、仕事中に母から父が背中が痛い、具合が悪いから昼からの病院の予定を朝にして、今病院にきたと連絡があった。LINEのメッセージには強く生きていきましょうって書いてあって、尋常ではないような気がした。それから30分後、母から父が亡くなったよと連絡が入った。
ちょうどお昼休憩に入ったくらいのタイミングで、職場で転勤者の送別会をかねたランチ会の場所についてすぐのことだった。
突然の報告に理解が及ばず、涙が止まらず周りを困惑させてしまった。
母から告げられた父の死因は急性大動脈乖離だった。